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【#20】とにかく退院したがる夫とそれを諭す私──落馬後初めてのテレビ電話で話したこと

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  • 2023年09月10日(日) 18時01分
shirahama

▲意識を取り戻した夫は帰宅願望が強く…(撮影:桂伸也)


障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、昨夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く新連載。

落馬事故から2カ月弱。意識を取り戻した雄造騎手は自発的に家族へ連絡を取るようになりました。

しかし入院生活がまだまだ続く中、強い帰宅願望から何度も「家に帰りたい」と病院のスタッフさんに訴えるように。妻・由紀子さんは、そんな夫をどのように諭すのでしょうか──。

「落馬したこと覚えてる?」


 前回の続きです。LINEでのメッセージのやり取りから、わかったことがいくつかありました。

1、失語症といわれる言葉を失ってしまう症状は出ていないかもしれない。
2、ひらがなやカタカナ、漢字の読み書きにも大きな問題はなさそう。
3、改行もできている。スマホの小さな文字も読めているので、視力に致命的な問題はなさそう。
4、自発性が出てきている(事故後、初めて自ら行動して家族に連絡をくれた)。
5、意識障害については、改善してきている兆しはあるが、まだまだこれから(明日には帰るという自分の思いを伝えることはできるが、私の伝えたいことはあまり入っていない様子)。

 そして、私とメッセージをやり取りした数時間後、今度は実の弟さんにテレビ電話を掛けたそうなのです。

 転院時、寝たきりだった夫が自発的にここまで行動できるようになったことは本当に凄いことだと感じ、九州労災病院の主治医が「早く本格的なリハビリを始めたい」とおっしゃっていた意味を実感しました。

 翌朝、さっそくソーシャルワーカーさんに昨日のメッセージのやり取りについて報告を入れることに。そのときに教えてくださったのですが、昨日は入院後、一番調子がよく、スタッフの方と談笑する場面もあったそうです。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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