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【#21】日常生活に影響が出るレベルの短期記憶障害…?「帰りたい」と1日に5度の電話も

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  • 2023年09月18日(月) 18時01分
shirahama

▲鳴り止まない夫からの電話(撮影:桂伸也)


障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、昨夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く新連載。

雄造騎手の“退院したい”という気持ちはかなり強く、電話を掛けては由紀子さんから「早く帰れるようにリハビリ頑張って!」と諭され、電話を切るという一連の流れを繰り返します。

夫の容態が回復していることには喜びを感じながらも、短期記憶がかなり弱い点に不安が残り…。

私の言葉にはあっさり引き下がる夫(笑)


 落馬後初の電話から2時間後、子供たちのお迎えに園に向おうとしていると、再び夫から着信が。出てみると「帰りたいから迎えにきて」とのこと。思わず「さっき言うたやん(笑)。無理やで!」と笑ってしまったのですが、先ほどと同じことを優しく説明し、「子供たちのお迎えに行ってくるね」と伝えて電話を切りました。

 お迎えのあとは、ママ友と子供たちと公園へ。そろそろご飯を食べに行こうと公園を出ようとしたとき、また夫から着信がありました。

子供たち「パパー!! 元気になったの? 痛くないの?」

夫「痛くないよ。元気やで」

shirahama

▲子供たちとテレビ電話をする雄造騎手(提供:白浜由紀子)


子供たち「パパ、今からご飯行くねん!」

夫「いいなぁ。楽しんできて」

子供の友だち「こんばんはー!!」

夫「おぉ〇〇くん!! こんばんは」

ママ友「お久しぶりです! 元気になられて良かった!!」

私「わかる? 〇〇くんとママ!!」

夫「わかるよ! 〇〇くんやろ?」

私「そうそう。落馬の1週間前に園のお友だち総勢4家族で琵琶湖に行ったの覚えてる?」

夫「いや…。覚えてない」

私「じゃあ1カ月前に〇〇くん一家と2組で琵琶湖に行ったのは? 市民プールの予定を琵琶湖に変更したやつ」

夫「覚えてるよ。今からご飯行くんやろ? 切る」

私「行ってくる! じゃあね」

お店に入り、食事をしていると、また夫から着信が……。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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