セントライト記念を制したレーベンスティール(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、ふたりの新進気鋭の予想家たちです。菊花賞の前哨戦であるセントライト記念を、はたして、どのようなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、“抜群の鑑定眼で真贋を見抜く”北村生氏です。
本命に推したのは、2番人気勝利のレーベンスティールでした。まずは、「二週前、一週前とビッチリやって直前の金曜日も併せ馬で速い時計を出してきた」ことを評価します。さらに「実績からは過剰人気気味ではあるが前走で見せた脚で改めて能力の高さを感じた」ことも踏まえ、これだけ勝負気配が強ければ、外枠を引いた圧倒的1番人気馬ソールオリエンスとの逆転もあると、自慢の鑑定眼を披露したのです。
そして対抗には、「陣営談話から馬体増の可能性は高いと思うがトライアルだから手抜きの調整という感は全くない」とソールオリエンスをきっちりと指名。◎を1着に、○を2着に固定した3連単42.2倍を2,000円と厚く的中させ、8万円超の払戻金を獲得したのです。
予想結果は
こちら。
つづいては、“倉本匠馬のDNA受け継ぐ超新星”の工藤ピン氏です。
「ラップポジション理論」を用いて、そのレースの中でもっとも力をだせるポジションを割りだして、その馬たちの使えるラップから勝ち馬を見つけだす工藤氏は、◎→○→▲でのパーフェクト的中となりました。
本命の◎レーベンスティールについては、「前走に関しては鞍上が上手くエスコート出来なかった点が結果的に大きな要因」と指摘。「個人的には福島コースは忙しいと見て評価を下げていただけに負けて強しの内容」だったのにくわえて、「今回は中山コースに替わりますが前回高速馬場の小回りを使った事が活きてきそう」と強く推したのです。
そして対抗の○ソールオリエンスは、世代の中心馬と高く評価しつつも、「高速馬場でインが有利な状態で大外寄りの枠はプラスとは言えない印象」「右回りでのコーナリングが上手いとは言えない」と分析。「2.3着に取りこぼすパターンで狙ってみたい」と的確なジャッジを下して、単勝・馬単・3連単のトリプル的中に繋げました。
予想結果は
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