22年勝ち馬ジャンダルムと21年勝ち馬ピクシーナイトには「ダンジグとロベルトの血をもち、かつヘイロー≒サーアイヴァーのニアリークロスをもつ」という配合的な共通点がある。急坂コースのスプリント戦に必要なパワーと、1分7秒ソコソコの高速戦に必要な軽いスピード、この二つを搭載しているかどうかの目安にはなりそうだ。またジャンダルムは2番枠、ピクシーナイトは4番枠、内枠を利して好位インで理想的に立ち回ったのも同じ。20年3人気2着(3番枠)と19年1人気3着(2番枠)のダノンスマッシュもダンジグとロベルトをもっていた。「内々で立ち回れそうなダンジグ+ロベルト」がいれば軸視。22年5人気3着ナランフレグや21年10人気3着のシヴァージも「内枠を引いたロベルトもち」だった。(解説:望田潤)
アグリ 母母トゥゲザーはQエリザベス二世チャレンジCS(米G1・芝9F)勝ち。近親にガリニュールS(愛G3・芝10F)のジャンフェルメールなど。父カラヴァッジオは欧短距離G1を2勝したスキャットダディ産駒で、本年から日本で供用。母父ウォーフロントはデクラレーションオブウォーなどを出して成功したダンジグ系。ピュアスプリンターというには加速がしなやかで、ベストは阪急杯勝ちの1400。セントウルSは前半35.0で入って後半32.4で追い込み、1400質の配分で能力全開だった。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ウインマーベル ウインジェルベーラやウインアイルビータの全弟。母コスモマーベラスは愛知杯2着で、近親にはペプチドルビーなどがいる。牝祖シングルブレイドはガゼルH(米G1・ダ9F)勝ち馬。