高松宮記念とサマースプリントシリーズの各レースで連対した馬の成績は?
データ予想では「前走レース別成績」というものを出すことがあるが、レースの繋がりを示すためには他のレースを挟んだパターンも考慮する必要がある。例えばスプリンターズSの前走レース別成績をとると函館スプリントSが出てくることはあまりないが、函館スプリントS→他のレース→スプリンターズSというケースはそれなりにある。
そこで今回は、高松宮記念とサマースプリントシリーズの各レースで連対した馬がその年のスプリンターズSに出走した場合、どのような成績を示していたかということを整理してみたい。勝ち馬だけだと数が少なくなるので各レースの連対馬を対象とし、過去10年より少し伸ばして過去15年(2008年以降)について見てみたい。各レースは改修などで開催場が変わっているケースもあるが、そこにはこだわらないものとする。
こうしてみるとやはりGI(高松宮記念)の連対馬は強く(ただし回収率はスノードラゴンの影響で高く出過ぎている)、サマースプリントシリーズでは本番と時期の近いセントウルS、キーンランドCが複勝率で高くなっている。明らかなのが北九州記念連対馬の不振。上にあげた唯一のスプリンターズS勝ち馬は2008年スリープレスナイトでかなり古い例。
北九州記念が1200mになって以降の連対馬で唯一の同年スプリンターズS好走馬である。北九州記念3着以下の馬はスプリンターズSで2006年以降[2-3-4-27]。複勝率25.0%、回収率が単71%・複194%となっている。好走馬を共有する関係になく、北紀州州記念で連を外した馬のほうにそれなりのチャンスがあるということになる。
今年の登録馬だと高松宮記念2着とキーンランドC勝ちでナムラクレア、セントウルS連対でテイエムスパーダとアグリが有望ということになる。北九州記念の3着以下からはボンボヤージ、モズメイメイ、テイエムスパーダが登録しており、テイエムはこちらにも該当する。個人的にはこの中から本命馬を選ぶ予定だ。