▲昨年はジャンダルムが優勝(撮影:下野雄規)
中山芝は先週からCコース。土曜は前日から当日朝にかけての雨量が多く、芝は9Rで以降「稍重」と発表されていたが、ダートはJRA発表では7Rまでが「不良」、11R以降でも「重」。発表以上に湿った状態で重めの馬場コンディション。日曜は土曜よりも乾いて馬場自体の回復は進んでいたが、依然として重めの馬場コンディションには変わりなく、走りにくい状態だった。
開幕日の9月9日には前日の雨量がJRA発表で106mmと非常に多かったにもかかわらず、9Rの2歳1勝クラスでレコードが更新されていたように、先々週までは速い時計が出るレースもあった。
ただし、この時計だけをもって当時の芝の状態は良かったと考えるべきではない。先々週までの5日間は異常気象の影響によって、開催当日に南寄りの風が吹くなかで行われていたからだ。南風が強いと、スタンド側の直線が追い風となる影響によりラストの負荷が軽減される。直線でスピードが出しやすいのだ。
そして、先週は先々週までとは逆向きとなる北寄りの風に変化。すると、上りがかかるレースが続出した。つまり、先々週まで速い上りが出たのは風の影響である。
強い南風が吹かなかった先週は、馬場がタフなことで、失速率の高い馬場状況になっていた。先行馬はパフォーマンスを下げている。先週、中山芝で古馬混合戦は7レース。全てのレースをトラックバイアス「差し有利」であった。今週も先週とは大差ない馬場状態になるだろう。後方待機馬を狙いたい。
▲今週の推奨馬のキミワクイーン(撮影:山中博喜)
キミワクイーンの前走キーンランドカップはトラックバイアス「超外有利・前有利」と超極端なトラックバイアス。道中から馬場の真ん中あたりに馬群が密集するほど誰の目にも明らかなほどにインコースが悪い馬場。重めの馬場コンディションが影響して直線で速い脚を使うのも難しく、先行馬も恵まれていただけに、内枠から後方位置取りでは絶望的。
同日に同コースで行われた札幌9Rでも1枠の1番人気馬が9着、3番人気馬も8着に凡走。この日の1200mは内枠に入った時点でどんな実力馬でも凡走するトラックバイアス。前走は参考外の一戦。巻き返しを期待する。
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