▲不調を脱するキッカケとなったレースを振り返る(撮影:桂伸也)
この夏は不調だった時期もあり、一時は「アメリカに行こうかな」とエージェントさんにも相談をしていたというミルコ騎手。
その流れを脱したのは、タイセイエピソードと挑んだ9月3日の新潟10R両津湾特別。ミルコ騎手自身約1ヶ月半ぶりのJRA勝利となった同レースですが、直線ではルメール騎手との追い比べに。ゴール後にはルメール騎手から温かい声掛けが──。
(取材・構成=森カオル)
Q「9月3日のタイセイエピソード(両津湾特別)での勝利、とても感動しました。7月16日以来(3歳未勝利・シルバーダイヤ)の勝利でしたが、やはり格別でしたか? ゴールしたときのミルコ騎手の気持ちが知りたいです」(マスターの娘さん)
ミルコ タイセイエピソード、もう本当に感動しました。大げさじゃなくて、GIを勝ったときと同じ気持ちだったね。その前に佐賀のサマーチャンピオンを勝って(サンライズホーク)すごくうれしかったんだけど、新潟と小倉は2着、2着、3着、2着、3着とかで…。夏競馬、0勝だったから(苦笑)。
──そうでしたね。その両津湾特別は、最後にルメールさんと追い比べになって。
▲ルメール騎手騎乗のコスタノヴァとの追い比べを制した(撮影:小金井邦祥)
ミルコ 僕、下を見て必死に追っていたから、内で粘っているのが誰なのか、全然わからなかったよ。併せているときもクリストフだって知らなかった(笑)。
──それはビックリ(笑)。でも、それくらい必死だったということ。
ミルコ そうですね。ゴールに入ってから