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クラシックに向けて楽しみな2歳馬が続々! レース後スタッフに「こんなに走るなら、教えておいてよ!(笑)」

  • 2023年10月10日(火) 18時02分
ミルコレビュー

▲楽しみな2歳馬が続々(撮影:桂伸也)


来年のクラシックに向けて楽しみな2歳馬とのコンビも多くなってきたミルコ騎手。今回は、その中でも特に印象の強かったレースを編集部がピックアップ。

2年ぶりのコンビとなった吉岡厩舎のディスペランツァは、今年のクラシック戦線で活躍しているファントムシーフの半弟。ゲートを出てみると想像以上の能力だったそうで、ミルコ騎手もビックリ…?

(取材・構成=森カオル)

周りからも「ミルコ、今楽しんでるな」って言われます


──ミルコさん自身のリズムが戻ってきたと同時に、楽しみな2歳馬も続々と出てきましたね。なかでも、インパクトが強かったのが、ルーラーシップ産駒のディスペランツァ。9月18日の未勝利戦(阪神芝2000m)は、着差以上に強かった。

ミルコ ディスペランツァ! あの馬はすごく楽しみですね。僕、吉岡厩舎の馬に乗ったのは2年ぶりでした。

ミルコレビュー

▲吉岡厩舎所属のディスペランツァ(C)netkeiba.com


──そんなに空いてましたか。

ミルコ そうです。いつも挨拶しているし、挨拶してくれるのに、「全然乗せてくれないなぁ」と思ってた(笑)。そうしたら、レースの週の水曜日に、「ミルコ、1頭頼んだよ」って先生から声を掛けられて。「先生、ありがとうございます!」って言ったら、「その週は中山に行くから僕は(阪神には)いないんだけど、頑張ってね」って言ってくれました。

 前走の新馬戦は西村(淳也騎手)くんが乗っていて、レースの映像を見たんだけど、ちょっと子供っぽくて、直線は伸び切れない感じだった。でも、西村くんに頼んだということは、先生にとって期待が大きい馬なんだろうなと思ったから、ちょっといいかもねって思ってました。でも、地下馬道で乗ったら、お腹がぷよぷよしていて(笑)。返し馬もめっちゃ硬くて、「あれ?」って。

──2戦目はマイナス4キロの524キロ。それでもまだ余裕がありそうな体つきでしたね。

ミルコ そうですね。それほど背は高くないし、体重ほど大きい感じはしないんだけど、ごっつい感じで幅があるタイプです。とにかくね、筋肉がすごいよ! だから、返し馬でゆっくり筋肉を温めたんだけど、まだ幼いし硬いし、そこまで仕上がっていない感じもしたから、2000m、大丈夫かな…と思ってた。でも、いざスタートしたら、全然違う馬だった(笑)。ずっと手応え抜群だし

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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