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【#24】無事に1日目の面会が終了と思いきや…子供たちと離れるのがつらい夫がとった行動とは

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  • 2023年10月15日(日) 18時01分
shirahama

▲面会終了後にタクシーを待っていると…(撮影:桂伸也)


障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、昨夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く新連載。

はしゃいでいた子供たちも落ち着き雄造騎手とゆっくり会話をしていると、落馬前とは少し変わり(?)、子供たちへの愛情が強くなっている夫に戸惑った由紀子さん。

「依存はよくない」としっかり将来のことを見据えて夫を諭し、面会を終えてタクシーを待っていると電話が鳴り…?

弱気な夫に「しっかり稼いでや!」圧を掛けることも忘れない私(笑)


 パパに伝えたいことを全部伝え終えた子供たちは、「お菓子食べていい?」とリュックからお菓子を取り出し、ベンチに座っておやつタイム。ここでやっと落ち着けた私は、ようやく夫とゆっくり話をすることができました。

 前回の面会時にも少し会話はできましたが、素人目にも意識を取り戻したと言える状態になってからの会話は、このときが初めてです。

 数分話してみての印象は、人が変わったようですごく弱気になり、自分が大きな怪我をしたからなのか、子供に対してとても心配性になっている様子。しきりに「子供たちが元気でいてくれるのなら何もいらない」「子供たちが俺のすべて」と繰り返します。

 当然、落馬前から子供たちのことは可愛がっていましたが、「夫の一番は子供たちではない」というのが私の印象でした。それが競馬なのか、別のものなのかはわかりませんが、「夫の一番大事なものは家のなかにはない」と感じていたのは確かです。

 私自身、夫が家や家族にベッタリなのは重く感じてしまうタイプですから、それはそれで全然よかったですし、むしろ、男なら仕事をはじめ、いろいろなことに興味を持ち、自分の人生をしっかりと謳歌してほしいと心から思っていました。

 そんな夫がなぜ、怪我をした途端に「子供! 子供!」と言い出したのだろう…。これには少々戸惑いました。

 我が家の子供たちは当時6歳と4歳。あと3、4年もすれば、休日は親の立ち合いなく友人と遊びに行くでしょうし、親にベッタリという時間は残り少なくなってきているなか、子供たちにここまで強く依存してしまうのはよくないのではないか…と考えました。

 リハビリを続けることで、今より意識もクリアになってくるでしょう。ならば、早いうちに子供たち以外に目を向けるよう伝えなくては。そう思った私は、夫にはっきりとこう告げました。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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