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【永島まなみ×藤岡佑介】競馬界における女性ジョッキーのポジションについて──今いる6人が目指すべきところ/第5回

  • 2023年10月18日(水) 18時01分
“with佑”

▲2人の対談も今回が最終回(撮影:桂伸也)


JRAの現役女性騎手は現在6人。1年目から51勝を挙げた今村聖奈騎手や、43勝というキャリアハイの成績を持つ藤田菜七子騎手。永島まなみ騎手も今年は現時点で32勝と、それぞれが大きく存在感を放っています。

しかしなお、「女性ジョッキー」という括りでの認識は解けないまま。そんな現状の打開策を佑介騎手が提案します──。

(取材・構成=不破由妃子)

「女性ジョッキー」という括りから抜け出すべく、今後目指していくところは──


──おふたりにお聞きしたいのですが、今後、女性ジョッキーの存在は、競馬界をどう変えていくと思いますか?

佑介 それは、今いる6人の女性ジョッキーたちによると思います。今はどの取材をうけても「女性ジョッキーとして…」「女性ジョッキーのなかで…」というところからスタートするけど、本人たちは、いち早くそこから抜け出したいと思っているはずだから、そういう存在の子が出てくれば、きっと流れは変わると思うんですよね。それが難しいとしたら、たぶん女性ジョッキーという枠のなかで人数は増えていくと思うから、別の括りができる可能性もあるし。

永島 限定レースとかですか?

佑介 たとえばだけどね。でも、女性ジョッキーがめっちゃ勝つようになったら、たとえ人数が増えたとしても、そういう括りはいらないわけで。なんで普通に勝っているジョッキーたちの限定レースが必要なの? ってなるからさ。

──限定レースは、救済レースですものね。

佑介 そうですね。そういう意味では、今いる子たちの活躍次第で「女性ジョッキーは通年2キロ減」という恩恵だって取り消される可能性だってある。

 実際、(小牧)加矢太がそうじゃないですか。このまま放っておいたらヤバイとなって

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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