さかのぼった成績チェックが必要に
猛暑の夏が影響し、中京記念・関屋記念・京成杯AHなどのマイル重賞を見送った馬が多く、メンバーの大半が5-6月以来の休み明け。近年は休養明けなど死角ではない仕上げは可能だが、実際には間隔が空くと良くない馬もいる。さかのぼった成績チェックが必要になる。ひと叩きがテーマの馬、マイルCSの出走権(1着)が目標の馬、なんとか出走可能な賞金額に達したい馬もいる。
波乱の公算大とみて、そうは人気にならないジャスティンスカイ(父キタサンブラック)に注目する。前二戦は体調もあり着順は悪いが、全5勝中3勝を記録する東京ではないのに、1600mを連続して1分32秒台。これまでマイル戦出走は計5回。4走前の1分32秒0(同タイム2着がレッドモンレーヴ)を筆頭に、4回まで1分32秒台で乗り切っている。
5勝中の3勝が連戦時ではなく少し間隔をとった際。9月初旬に帰厩後、入念に乗り込んで体調を整えてきた。ベストの東京1600mならいきなり好勝負だろう。3代母リーヴドゥシュド(父ヌレイエフ)は、輸入されて大成功しているローザネイ(父リファール)の4分の3同血の姉にあたる。前出のレッドモンレーヴ、好仕上がりの牝馬エターナルタイムを含めて手広くいく。
非常に評価が難しいのはステラヴェローチェ。母の半兄は朝日杯FSの勝ち馬ゴスホークケン。1年半以上の休養明けだが、9月から出走態勢にあった。さすがに死角は大きいが、マイル戦では基本能力がモノをいうケースが珍しくない。休養前は中~長距離(皐月賞3着、日本ダービー3着、神戸新聞杯1着)で快走したが、多様なタイプを送るバゴ産駒。母の父はブルードメアサイアーランキングでそろそろ今年は首位になりそうなディープインパクトでもある。