▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんに天皇賞(秋)出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
イクイノックス美浦・木村哲也 牡4
▲10月18日撮影(c)netkeiba.com
素晴らしいです。美しいです。宝塚記念の時は海外遠征帰りや美浦の坂路封鎖による栗東滞在など、アウェイな状況下の中もあったのか、正直、細く映り、状態的に普通というか、良くなるのは先なのかな? と思える体に映りました。それが今回は、肌を薄く見せながらドッシリとした立ち姿勢。順調に調整が進んできていることが見てとれます。また触れたら濡れてしまうのでは? と思えるほど艶やかな毛ヅヤで、内臓面の働きも、いいのでしょう。心身共に素晴らしいと思えます。
ノースブリッジ美浦・奥村武 牡5
▲10月18日撮影(c)netkeiba.com
今の競馬スタイルとは真逆な調整方針を取り、在厩仕上げで挑む奥村厩舎。そのスタイルは個人的にも応援&期待をよせたくなります。前走がここを目標とした仕上げで体重的にもプラス12kg。逆算された体とは分かりながらも個人的には太くは感じず、柔らかみもあり好評価しました。さて今回ですが、前走よりも腹回りの感じがスッキリとし肌も薄く見せ、毛ヅヤも良いと思います。ただ1点、これはたまたまかも? 知れませんが、トモの位置が少し前に入ってしまっており、もう少し後ろの方が前後のバランスがいいようにも思えます。
プログノーシス栗東・中内田充正 牡5
▲10月18日撮影(c)netkeiba.com
良いデキにあると思います。前走に引き続き、今回も放牧明けというのもあるでしょう。硬さや寂しく映ることもなく、フレッシュさがあります。もともと切れ味を武器とする馬ながら、体型的には胴の詰まった筋肉質タイプ。特に3か月半の休み明けとなった前走においては、これまで以上の筋肉量でした。今回ですが、さらに力強さが増して映る体。また毛ヅヤも光輝き、内臓面の働きもいいのでしょう。心身共にこちらも良い状態にあると思えますし、馬場も問わないところにも強みを感じます。
ジャックドール栗東・藤岡健一 牡5
▲10月18日撮影(c)netkeiba.com
この馬が良く見える時は、体を大きく見せてしなやかさ溢れる時。逆に良くない時は、硬さがでてこぢんまりとしてしまう時。今回ですが、毛ヅヤは良く、筋肉のメリハリもあると思える一方で、少しつまった感じでこぢんまりと映るところも。よって判断が難しいので、是非ともチェックして頂きたいのは返し馬。騎手が抑えきれないぐらいのハミ受けをしていたらOKと思います。逆に藤岡騎手が、促して前へ出そうとしていたら厳しいとジャッジしていいと思えます。