▲前走のレース前、佐々木オーナーや大江助手から掛けられた言葉とは?(撮影:下野雄規)
今週末行われるGI・エリザベス女王杯に出走予定のディヴィーナは、ミルコ騎手とのコンビで4戦して3連対。前哨戦の府中牝馬Sを制し、重賞初勝利を挙げました。
その前走では、勝ちきれなかった近走の競馬から一転して逃げの手に出ましたが、その選択の裏にはレース前の佐々木オーナーや大江調教助手との会話も──。
ヴィクトリアマイル4着以来のGI挑戦に向け、前走の振り返りと手応えを伺いました。
(取材・構成=森カオル)
「後ろで我慢我慢の競馬になるのは嫌だった」
──今週はディヴィーナでエリザベス女王杯に参戦。前走の府中牝馬Sは、中京記念2着、関屋記念2着から念願の重賞初制覇となりましたね。
ミルコ ずっと乗せてもらっていたから、めっちゃうれしかった! オーナーの佐々木(主浩)さんも、めっちゃ喜んでくれました。佐々木さん、今年はディヴィーナで府中牝馬Sを勝つまで、1勝もしていなかったんだって。僕、知らなくて、ビックリしました。あの勝負服、強いイメージがあるから、もっと勝ってると思ってた。
──私も知りませんでした。まさか今年の初勝利だったとは。
ミルコ レース前、パドックでお会いしたとき、「ずっと乗せてくれてありがとうございます。いつも勝てなくてごめんなさい」と謝ったら、「いやいやミルコさん、こちらこそありがとうございます。頑張りましょう!」と言ってくれました。そのあと、地下馬道で大江さん(友道厩舎の調教助手)に「大江さん、どんな乗り方してほしい?」って聞いたら、「ミルコ、あなたはずっと乗っているから、もうお任せです」って。なんかめっちゃうれしかったなぁ。
▲大江助手「ずっと乗っているから、もうお任せです」(ユーザー提供:じゅんさん)
──いつもは指示があるのですか?