過去10年のジャパンCにおいて、6歳以上は[0-0-1-49]と連対ゼロ。5歳時に連対したシュヴァルグラン、サウンズオブアース、ラストインパクト、トーセンジョーダンなども翌年は着外に終わっている。ウインエアフォルク、ヴェラアズール、イレジン、エヒト、チェスナットコート、ディープボンド、トラストケンシン、パンサラッサ、フォワードアゲンにはイヤなデータ。
性別では牡セン[6-8-9-119]牝[4-2-1-18]と、出走頭数は少ないが牝が優勢。外国馬はここ10年[0-0-0-29]で、掲示板に載ったのはグランドグローリー(21年5着)とアイダホ(17年5着)とドゥーナデン(13年5着)の3頭だけ。上がり3位以内をマークしたのも3頭だけで、日本の高速馬場への適性のなさが浮き彫りになっているといえよう。(解説:望田潤)
イクイノックス ヴァイスメテオールやミスビアンカの半弟で、スタッドリーのイトコ。母シャトーブランシュはマーメイドS勝ち馬。父キタサンブラックは年度代表馬で本馬やソールオリエンスなどを出し成功。牝系由来のハイペリオン的持続力、ナスペリオンやワイルドリスク由来のナタの斬れ、そしてヘイロー≒サーアイヴァー由来の機動力も兼備。天皇賞(秋)はアスリートの極みのような素晴らしい体つきで圧巻のレコ勝ち。完成&円熟の世界チャンピオンに隙などないだろう。
距離◎ スピード◎ 底力◎ コース◎
インプレス ミューラーブロート大賞(独G2・芝2000m)勝ちベルコーレの甥で、母ベアトリスIIはシュヴァルツゴルトレネン(独G3・芝1600m)勝ち馬。母父ドクターフォングはセントジェイムズパレスS(英G1・芝8F)に勝ったクリスエス産駒。父キズナはダービー馬で牝駒がよく走るが、牡駒はディープボンド、ハギノアレグリアス、キリンジなどしぶとい中距離馬も多い。全4勝が阪神と新潟の外回りで、脚長でいかにも大箱向きのストライド。東京2400も悪くない舞台だが…。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
イレジン ギシュ賞(仏G3・芝1850m)勝ちローマンなどの近親で、ローズキングダムやスタニングローズでおなじみローザネイ牝系とも同族。母父オアシスドリームはグリーンデザートの有力後継でシスキンの母父。父マンデュロはマンデラ(ワールドプレミアやワールドエースの母)の半兄でマイル〜10Fの欧G1を3勝。父系はドイツで牝系はフランスで、母方にマイルのスピードが強いので先行する脚はありそうだが、やはり東京では斬れ味不足に見える。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ウインエアフォルク ゴールドストレインの弟で、マーブルチーフの甥で、母サクセスストレインはクイーンC1着。牝祖ポトマックチェリーからはネイティヴハート、マーブルチーフ、バリアントウイナーなどが出る。