デットーリ騎手の引退撤回にミルコ騎手はどう思った?(撮影:桂伸也)
昨年12月に2023年で引退すると明言していたランフランコ・デットーリ騎手。ですが先日、今年限りでの引退を撤回して、来年以降も騎乗することを発表しました。
ミルコ騎手にとって、デットーリ騎手は親交も深く、昨年の引退報道を事前に本人から聞いていたという仲。そんな旧知の間柄であるデットーリ騎手が発表した引退撤回の報を受けて、思いを語ってくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「デットーリさんがまさかの引退撤回! 来年はアメリカを拠点にされるそうですね。昨年末に引退の報道があったときも事前にご本人から話があったとのこと。今回もご本人から相談や報告などあったのでしょうか? また、この決断は『やっぱりな』ですか? それとも『ビックリ!』ですか?」(パタヤさん)
ミルコ デットーリ、辞めないとか(笑)。ヤバいね。ビックリしました。
──「やっぱりな」じゃないんですね。
ミルコ じゃない! ビックリですよ。僕、友達には冗談で「辞める辞める言いながら、今回も辞めないでしょ」って言ってました。でも、デットーリ本人が「今年は本当に辞めます」って言っていたから、そこまで言うということは、今回は本気なんだなって思ってました。寂しいけど、しょうがないな…と思っていたら、引退しないって(笑)。ニュースで知ったときは、本当にビックリした。
──あ、ニュースで初めて知ったんですね。
ミルコ そうです、そうです。ただ、辞めないかもしれないっていう噂はあった。みんなその噂は知っていたけど、僕も含めて友達たちは「いや、今年は絶対に辞めるね」ってみんな思ってたね。数年前から辞める辞める言ってたけど、今回に関してはちょっと雰囲気が違ったから。今年は彼にとって最高の年だったし、こんなにいいときに辞めるなんて、理想的だなと僕は思ってました。
年内で引退という話だったけど、1月末くらいにアメリカでペガサスワールドCがあるでしょ? 彼は若い頃からアメリカに行っていたから、アメリカでさよならするためには、ペガサスワールドCまで続ければいいのにな、とは思ってた。でも、それどころじゃなかったね。来年はずーっとアメリカで乗ると聞いて、「え?」(笑)。
▲今年も様々なレースで勝利しており、「彼にとって最高の年」(撮影:高橋正和)
──ニュースで知ったあと、ご本人とお話されたんですか?