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【ジャパンC出走へ】「何をさせても規格外」一生思い出に残る“パンサラッサ”という馬──池田元厩務員×チャンピオンヒルズ・小泉厩舎長対談/後編

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  • 2023年11月24日(金) 18時02分
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▲お二人にとってパンサラッサとは?(C)netkeiba.com


今年のサウジカップを勝ったパンサラッサ。レース直後、担当の池田康宏厩務員が嬉しさのあまり泣き崩れるシーンは感動を呼びました。あれから9カ月。池田厩務員は9月末に定年引退し、パンサラッサも繋靭帯炎のため休養に入っていましたが、このたびジャパンCで復帰が決定しました。

池田氏の慰労会も兼ねて、最前線でサポートをするチャンピオンヒルズ小泉裕樹厩舎長との対談を実施。池田氏は自身の手から離れたいま、パンサラッサをどう見ているのか、そして繋靭帯炎からの復帰もサポートした小泉厩舎長はどんな思いで復帰戦を見守るのでしょうか。二人だけが知る「素顔のパンくん」話も満載です。

「パンサラッサの“オンとオフ” 池田元厩務員×小泉厩舎長対談」前編を読む

(取材・構成:大恵陽子)

「パンくんは遠足が大好き。馬運車や飛行機が平気なんです」


──パンサラッサは国内でも重賞2勝を挙げますが、ドバイターフ、サウジCと海外でさらに強さに磨きがかかった印象です。海外での思い出は?

池田 ドバイターフの時はロードノースの方が勢いがよくて負けたと思ったんよね。帰る準備をしていたら、矢作先生から「やっちゃん、ちょっと待ってて。同着もあるかも」って。

小泉 長かったですよね。

池田 そしたら裁決の人が「デッドヒート」って言うから「それは分かってるねん」と。でも、矢作先生と通訳の安藤裕くんが「よっしゃ、デッドヒート!」って抱き合って喜んでいて、「なんで?」と。英語では同着って意味なんやね。

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▲「デッドヒートはわかってるねん」と(C)netkeiba.com


小泉 ずっと乗せていただいた馬で初めてのGI制覇だったので、めちゃくちゃ嬉しくて僕は泣いていました。

池田 それ、知らんかったわ。GI初勝利って、僕もそうやったから気持ちは分かる。僕は泣く暇がなかったなぁ。口取り写真も表彰式もなくて、実感が湧かへんかったけど、サウジCは矢作先生夫妻が抱き合って喜んでいる姿を見たら涙腺が崩壊して、膝が震えて立ってられへん状態になったね。その動画が世界中に配信されて、嫁から「あんた、泣きすぎやろ」ってLINEが入ってたわ。他にも210件くらい連絡をいただいて、返すのに3時間半くらいかかったかな。

──嬉しい悲鳴ですね。これだけ海外で活躍できる秘訣は何だと感じますか?

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