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【ジャパンC予想】ジャパンCは天皇賞(秋)よりもスピードが問われる

  • 2023年11月24日(金) 19時00分
今週末はジャパンC!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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天皇賞(秋)でスタミナ負けした馬の逆転に期待


 スタミナとスピードは概念。物質で証明できないものですが、多くのホースマン、競馬ファンはスピードとスタミナという概念を競馬の分析に取り入れています。「血統ビーム」でも、スピードとスタミナは「相反するもの」とも定義して、血統データ分析にも活用しています。

 この概念で最近のジャパンCを考えると、ジャパンCはスピード実績。つまりマイル前後でも高いパフォーマンスを出せる馬が走りやすいレース質が増えている傾向が明らか。逆にジャパンCの3週前に行われた天皇賞(秋)はスタミナ指向のレース質になっています。

 古くから競馬を知っていて、スピードとスタミナの概念も重視するファンは「天皇賞(秋)はマイラー。ジャパンカップはステイヤー」というレース質の考え方をするファンも多かった(実際そうだった)のですが、最近の天皇賞(秋)とジャパンC傾向は逆転しています。

 以前のジャパンCは3000m以上でも高いパフォーマンスを発揮するスタミナ馬が走りやすい年も多いレースでした。ところが、ここ数年のジャパンCは明らかにマイルでも強い馬が高いパフォーマンスを走るレースが増えているのです。

 その象徴がアーモンドアイ、コントレイル、スワーヴリチャード。アーモンドアイはマイルGIも複数勝ったように、高いパフォーマンスを何度も発揮。最もパフォーマンスを発揮できなかったのは自身の出走最長距離でもある有馬記念。長距離実績馬が走りやすいレース。

 コントレイルも芝1800mの東京スポーツ杯2歳Sをレコード勝ち(個人的にはこのレースが同馬の最高パフォーマンスだと思っています)マイル戦の出走経験はありませんでしたが、3000m以上のGIよりもマイル戦の方が高いパフォーマンスを発揮できたことでしょう。

 スワーヴリチャードも芝2500m以上よりもマイル戦の方が高いパフォーマンスを発揮していました。コントレイルとスワーヴリチャードは米国の名血アンブライドルズソングが母父であることも同じ。

 今年の天皇賞(秋)を勝ったイクイノックスは、ユニコーン級の馬ではありますが、よりスタミナ能力に秀でたユニコーン。2着のジャスティンパレスも3000m以上GIの菊花賞で3着、天皇賞(春)を勝った馬。

 アーモンドアイも20年の天皇賞(秋)では辛勝。半馬身差の2着にまで迫ったフィエールマンは菊花賞、天皇賞(春)を勝ったスタミナ型の馬。

 21年の天皇賞(秋)もエフフォーリアがコントレイル、グランアレグリアを負かして優勝。エフフォーリアは2500mの有馬記念勝ち馬。マイル戦への出走歴はなく、スピード能力が高いグランアレグリア、コントレイルに先着したのはスタミナ能力の差だと考えられます。

 今年のジャパンCも、スピード能力が天皇賞(秋)よりも要求されるのであれば、天皇賞(秋)ではスタミナ負けしてスピードを発揮できなかった馬は巻き返すことが可能。その可能性を秘めるのはドウデュース。

 ドウデュースの父はハーツクライ。母が米国血統の組み合わせ。母系にアメリカの名血シアトルスルーを持つ配合もスワーヴリチャードと同じ。

 天皇賞(秋)はイクイノックスが作り出すスタミナ比べに合わせたことで自身のスピードもまったく発揮できませんでした。直線スピードを引き出すことを重視したリズムで追走、そして例年通りマイル指向のスピードが発揮できるレース質になれば、天皇賞(秋)からの大幅なパフォーマンス上昇が見られるのではないか?「血統ビーム」が定義するスピードとスタミナの概念からは、そう分析します。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のジャパンC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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