【中日新聞杯予想】波乱度の高い古馬重賞は若馬の勝率高し
世代交代も関係し比較が難しい
長くハンデ戦として行われてきたが、再三にわたり施行時期が変わってきたのがこのレースの特徴。2017年からまた12月に戻った。今年のホウオウビスケッツや、2018年のギベオンのように初めて古馬と対戦する3歳も含まれるから、比較が難しい。
世代交代も関係して、この6年間で馬券に絡んだ18頭中、13頭(7割以上)が3歳と4歳馬の若いグループ。波乱度は高まり、3連単10万円以上が6回中に4回もある。
まだ【3-1-1-3】とキャリアの浅い4歳リューベック(父ハービンジャー)から入りたい。新馬を含み休養明けは【2-1-0-0】。前走、格上がり初戦で今春のGII中山記念を6着(0秒2差)に好走した能力を、いきなり発揮してくれそうだ。その中山記念、中団の外々を回りながら、3着ドーブネ、4着シュネルマイスター。5着スタニングローズと同タイムの「ハナ、クビ、ハナ」差だった。3勝クラスを勝ち上がったばかりで、別定56キロ。9番人気だったから価値がある。
全姉ディアドラはやや遅咲きで、3歳秋以降に重賞5勝。2019年には英G1ナッソーS(約10F)を猛然と伸びて勝っている。まだ戦歴8戦だけのリューベックも同じような成長過程をたどって不思議はない。最終追い切りの動きは上々だった。
輸入牝馬ソニンク(母はGI・3勝ソニックレディ)から発展するこの一族、ロジユニヴァースなどが代表するように、少し時計がかかる馬場になっても苦にしない。
同じ4歳馬で中京芝4勝のヤマニンサルバム、今年の日本ダービーを0秒2差6着の3歳馬ホウオウビスケッツ本線に、荒れるレースだけに伏兵にも手を広げたい。