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▲競馬学校に伝わる噂の真相とは?(撮影:福井麻衣子)
世代間ギャップトーク③「競馬学校の受験、指導方針、雰囲気はどうだった?」
佑介 今は乗馬経験がないまま入学する子はほとんどいないよね。
大河 今は入学前に馬に乗れる環境が昔より整っていると思うので、昔よりは確実に少なくなっていると思います。
佑介 俺の時代はまだ乗馬未経験者はいたけど、15人入学して8人がデビューしたなかで、未経験で入ってデビューまでたどり着けたのは丹内(祐次)だけだと思う。あとは、留年したりとか辞めちゃったりとかね。ひとつ上でも松岡(正海)先輩と石橋(脩)先輩は未経験で入学したはずだから、今と比べればいたんだよね。熊沢さんは経験があったんですか?
熊沢 僕が生まれ育った地域(愛知県刈谷市)には、馬を使うお祭りがあってね。馬を飼っている農家とかが身近にあったの。だから、馬を触った経験はあったんだけど、乗馬という意味ではほとんど素人だった。ちゃんと乗ったのは学校に入ってからだね。
──同期のみなさんはどうでした?
熊沢 同期10人のなかで、経験があったのは3人くらいだったかな。(松永)幹夫にしても、それほど乗ったことがなかっただろうし、ノリ(横山典弘)はたぶんトレセンで乗馬経験はあったと思うけど、本格的にはやってなかったみたいだし。ほぼ素人みたいな人ばっかりだったと思う。
佑介 そこも時代によってだいぶ違いますよね。学校に入る時点での経験値が全然違う。
熊沢 僕らはまず、「馬に触る」ことから覚えたからね。入学した時点で豊富な乗馬経験があって、そこから伸ばしていくとなると、スタート地点からして雲泥の差だよね。
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▲熊沢元騎手の競馬学校時代は「馬に触る」からのスタート(撮影:福井麻衣子)
──今と昔では受験人数や競争率も違うんですか?
大河 今のほうが少ないんじゃないかと思います。
佑介 年によって違うだろうけど、最近の受験人数は100〜200人とかじゃない?
大河 そうですね。
佑介 俺たちの頃は、詳しいことを知らないまま「とりあえず受けてみる」「願書出してみる」みたいな人が多かった。今ほどネットも普及していなかったから、体重制限があることを知らずに受けにきて、体重を計ってすぐに帰らされるみたいな人もいっぱいいた。
大河 えー!
佑介 いや、ホントに(笑)