▲昨年はイクイノックスが優勝(撮影:下野雄規)
今開催の中山は例年以上に芝の状態が良い。有馬記念が行われる中山芝2500mでは路盤が改修された2014年以降、毎年開幕週に2勝クラス(旧1000万下)が組まれているが、その勝ちタイムもこの10年で最も速かった。
近年の有馬記念はほとんどの年が馬場コンディション「稍重い」で行われてきたものの、週中降雨の影響が若干残っていた先週でも悪くない状態になっており、今週末の天気予報は良好。今年は「標準」程度の馬場コンディションで行われるだろう。
2014年以降の有馬記念では「標準」馬場で行われた2014年や2015年とは比較的近い馬場コンディション、状況が想定される。
2014年と2015年の2回はどちらも馬場コンディション「標準」と判定。3着内に好走した6頭のうち4頭が最初のコーナーを3番手以内で通過していた。
今年は先週行われた重賞のターコイズSが1000m通過58秒4という近年のなかでも緩んだペースになりながら、勝ちタイムは1分32秒7で決着。逃げた馬が2着で勝ち馬も最初のコーナーを4番手で通過。2014年、2015年当時と比べてもさらに速い時計になる可能性が高い。先行馬を狙いたい。
▲タイトルホルダーに期待したい(撮影:下野雄規)
タイトルホルダーは3歳以降、JRAで直線が長いコースには3回出走して全て5着以下。前走のジャパンCも逃げたパンサラッサより後ろの集団は平均程度のペースで流れていて、3着以内に入るには最低でも上がり3Fを34秒前半でまとめる必要があった。このようなレースは向いておらず、むしろ健闘した部類だ。
一方、直線が短いコースではこれまでGIを3勝。3歳以降で連対を外したセントライト記念、3歳時と4歳時の有馬記念はいずれもトラックバイアス「差し有利」と判定する馬場状況、展開だった。今年は自らペースをつくれそうなメンバー構成。今年の馬場なら力を発揮するだろう。
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