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【福永祐一師の有馬記念分析】「適性やローテーションも文句なし」混戦の中から選んだ最注目馬とは?/後編

  • 2023年12月21日(木) 18時02分
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▲福永祐一調教師が今年の有馬記念を考察(撮影:桂伸也)


馬から下りて、“調教師”の立場からGI戦線をご覧になっている福永祐一調教師。今年は3歳馬の勢力図や宝塚記念、ジャパンCを解説し、大きな反響をいただきました。今回は、週末に迫る有馬記念を分析していただきます。

後編では、ご自身が共同通信杯でコンビを組んだタスティエーラや、兄たちへの騎乗経験から血統面を熟知するソールオリエンスの適性をジャッジ。

その他、前後編の総括となる全体展望や、「一番楽しみにしている」と話す最注目馬についても解説いただきました。

前回はこちら▼
【福永祐一師の有馬記念分析】「スターズオンアースが中山2500mをこなせる可能性は十分」ジャパンC組4頭の取捨は?/前編

(取材・構成:不破由妃子)

3歳馬2頭の適性に明暗…? それ以上に最大のポイントとなるのは──


​​ 後編では、前走ジャパンC組以外の出走馬について取り上げていくが、まずは斤量の恩恵があり、過去10年で4勝をマークしている3歳馬について(連対まで含めると過去10年で7頭)。

 まずはダービー馬であるタスティエーラ。自分も共同通信杯で騎乗したが、ダービーを勝っているとはいえ、東京の速い馬場より、お父さんのサトノクラウンがそうだったように多少時計を要する馬場、非根幹距離が合うような印象がある。加えて、立ち回りの上手な馬だから、中山の2500mは問題ないだろう。

 皐月賞馬ソールオリエンスの菊花賞(3着)は、距離が長かった印象。こなしてはいたが、適性があるかとなると疑問の余地が残った。半兄のヴァンドギャルド(父ディープインパクト)、フォティノース(父ドゥラメンテ)には騎乗経験があるが、正直、スキアの仔に「距離が延びていい」という印象はあまりない。

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▲「スキアの仔に距離が延びていいという印象はあまりない」騎手時代に半兄ヴァンドギャルドで富士S(芝1600m)を勝利した福永調教師(撮影:下野雄規)


 有馬記念と同じ中山の皐月賞を勝ってはいるが、その内容が

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