将来性も見極めた上で予想&的中を
有馬記念。中山競馬場でイベントがあり、レースも現地で観戦することができました。◎ドウデュースは戦前に予想していた通り、後方でリズム重視に運んで、向正面から進出していくレース。4コーナーから最後の直線に向くところで2番、3番手まで上がってきた時は場内も「うぉーー」と地鳴りのような歓声が上がりました。
現地では「なんとか」と祈るようにドウデュースを応援しましたが、後からレースVTRを確認したら、どこまで行ってもドウデュースというような差でしたね。久しぶりの有馬現地観戦でしたが、ダービーもいいけど、有馬もいいなあ、と思いました。
さあ、今週は2023年の締めくくり、ホープフルS。来年のクラシックにも繋がってくるレースですから、将来性も見極めた上で予想、馬券もきっちり的中させることができれば、と思います。
【ホープフルS/シンエンペラー】
デビューから2連勝ではありますが、前走までのイメージはすごく粗削り。実際、レースでも折り合いが心配になるような走りっぷりですが、そのイメージが覆されたというか、すごく成長しているなあと感じるのが、この中間の追い切りです。
12月20日のCW。B.ムルザバエフ騎手が跨って、ホウオウアマゾンを追走する内容でしたが、道中速いラップを刻んでいったにもかかわらず、最後は楽々と先着。6F81.4秒はデビュー前にマークしていた時計とあまり変わりませんが、これだけ余裕を持って動くことができたのが成長なのかなあと思います。12月24日の坂路での追い切りも4F目12.1秒で動けたようですし、前走以上の状態での出走になるのではないでしょうか。
前走以上の状態が期待できるシンエンペラー(写真左、12月20日撮影)
【ホープフルS/ヴェロキラプトル】
野路菊Sがデビューから3ヶ月ぶりのレースでしたが、6本の坂路での追い切りで勝利。時計も4F54.8秒が最も速くて、あまり強い負荷をかけずして結果を出しているという前走の調教内容でした。
そういった意味では今回も変わらず。むしろ、12月24日の坂路が4F54.0秒なので、前走時よりも速い時計をマークしたという意味では負荷が強化されています。中山芝2000mに対して、トラック馬場での追い切りがないという調教適性の観点からの不安はあるものの、この馬自身は順調そのものです。
【ホープフルS/センチュリボンド】
未勝利勝ちは札幌滞在だったので、じっくりと栗東で調整したのは前回が初めて。週末に坂路、週中にCWというパターンで、CWでは常に併せ馬の負荷をかけるという形でしたが、時計自体はさほど目立った数字ではありませんでした。ただ、3F36.7秒という時計をマークした1週前追い切りの内容が際立っていて、それがレースでの結果にも表れたと思っています。
そういった意味では、12月24日のCWで3F36.5秒が前走との共通点。併せ馬では遅れていますが、速い時計を出せること自体が意味のあることだと思います。今回は変則開催ということで週中坂路、週末CWと前走とは逆パターンですが、本数もきっちり乗れています。
【ホープフルS/インザモーメント】
結果を出したかった新馬戦が残念な3着でしたが、未勝利ではきっちりと勝ち上がり。デビュー前から性能の高い馬だと評価していましたが、前走の最終追い切りがCWで3F36.9秒をマークしたところで、あらためてポテンシャルが高いことを再認識しました。
今回は少しレース間隔があきましたが、相変わらずCWでは素晴らしい動き。12月13日の時点でCW3F36.8秒をマークできていますし、12月21日にはレースで騎乗予定の佐々木大輔騎手が跨って、コンタクトをとることもできました。あとは抽選を突破するだけです。
ポテンシャルの高さを見せたインザモーメント(12月19日撮影)
◆次走要注意
・12/24 2歳新馬【チザルピーノ】(1人/1着)
圧倒的な1番人気ですが、それもそのはず。追い切りではタスティエーラと併せたり、美Wでの時計がめちゃくちゃ速かったり、ポテンシャルの高さしか感じない調教内容でした。きっと重賞を勝つ器だと思います。
[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りが美Wでラスト1Fが最速ラップなら勝ち負け
◆開催おすすめの調教適性
<中山芝2000m>
◎追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプかつ1週前追い切り以降の併せ馬で先着
◎追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプかつ2週前追い切り以降の坂路で4F56.0秒以下で4F目最速ラップ
昨年のホープフルSは1着から3着が併用系統の調教タイプ。併用必須レースではありますが、その中身がまた重要ということです。上記の調教適性は一般的なレースですので、ホープフルSになると、トラックウッドチップ馬場でのラスト3Fが重要な部分もあります。