鉄板なわけではない過去人気馬に不安も…
今年のホープフルS、人気になるのは京都2歳Sを勝ってきたシンエンペラーと、サウジアラビアRCを勝ってきたゴンバデカーブースだろう。出走馬の過去レースを振り返るとこの2頭はかなり有力に見えるのだが、GIとして行われた過去6回を見ると、鉄板というわけではないのか? と心配になってくる部分もある。
シンエンペラーは2000mの京都2歳Sを勝ってきたが、前走もホープフルSと同じ2000mだったという馬は過去6回で[1-3-4-46]。ところが前走でオープンの芝2000mを勝ってきた馬は[0-0-1-6]で、前走2着組が[1-1-0-1]となっている。
ランドオブリバティの逸走(2020年)などもあったしこの組で1番人気になっていた馬はいない。前走が京都2歳Sだったのも1頭だけで芙蓉S組5頭と野路菊S組1頭なのだが、それにしても7頭いて3着1頭は少し気になる。その一方で京都2歳Sを2着惜敗してきた3頭からはタイムフライヤーが1着、トップナイフが2着している。同じ2000mでも中山へのコース替わりやラップ構造の違いで、連勝が難しいという可能性もある。
ゴンバデカーブースのように1600mから来る馬というのは、そもそも過去にほとんど居ないので評価が難しい。前走が1600mだったという馬は過去6回で3頭だけ。ジャンダルムは2着したがコマンドラインは1番人気を12着と裏切った。ジャンダルムはゴンバデカーブースと同様デビューから1600m・1600mだったのでそれを頼りに買うことはできるが、類似例が少ないというのは不安ではある。
ホープフルSは18年(1、2、3番人気決着)や19年(1、3、2番人気)のように堅かったこともあるが、一昨年は2、4、8番人気決着で昨年は14、7、6番人気決着。人気2頭以外の切り口を見つけて穴狙いをしてみてもよいだろう。
当コラムの次回更新は1月9日(火)12時予定です。