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【ホープフルS予想】人気2頭ですんなり決着するか?

  • 2023年12月26日(火) 12時00分

鉄板なわけではない過去人気馬に不安も…


 今年のホープフルS、人気になるのは京都2歳Sを勝ってきたシンエンペラーと、サウジアラビアRCを勝ってきたゴンバデカーブースだろう。出走馬の過去レースを振り返るとこの2頭はかなり有力に見えるのだが、GIとして行われた過去6回を見ると、鉄板というわけではないのか? と心配になってくる部分もある。

 シンエンペラーは2000mの京都2歳Sを勝ってきたが、前走もホープフルSと同じ2000mだったという馬は過去6回で[1-3-4-46]。ところが前走でオープンの芝2000mを勝ってきた馬は[0-0-1-6]で、前走2着組が[1-1-0-1]となっている。

 ランドオブリバティの逸走(2020年)などもあったしこの組で1番人気になっていた馬はいない。前走が京都2歳Sだったのも1頭だけで芙蓉S組5頭と野路菊S組1頭なのだが、それにしても7頭いて3着1頭は少し気になる。その一方で京都2歳Sを2着惜敗してきた3頭からはタイムフライヤーが1着、トップナイフが2着している。同じ2000mでも中山へのコース替わりやラップ構造の違いで、連勝が難しいという可能性もある。

 ゴンバデカーブースのように1600mから来る馬というのは、そもそも過去にほとんど居ないので評価が難しい。前走が1600mだったという馬は過去6回で3頭だけ。ジャンダルムは2着したがコマンドラインは1番人気を12着と裏切った。ジャンダルムはゴンバデカーブースと同様デビューから1600m・1600mだったのでそれを頼りに買うことはできるが、類似例が少ないというのは不安ではある。

 ホープフルSは18年(1、2、3番人気決着)や19年(1、3、2番人気)のように堅かったこともあるが、一昨年は2、4、8番人気決着で昨年は14、7、6番人気決着。人気2頭以外の切り口を見つけて穴狙いをしてみてもよいだろう。

当コラムの次回更新は1月9日(火)12時予定です。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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