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【AJCC予想】注目したい6、7歳馬

  • 2024年01月16日(火) 12時00分

狙い目は前走で重賞に出走していた馬のみ


 先週行われた日経新春杯は、5歳、4歳、4歳での決着だった。それ以前も含めて日経新春杯は若い馬が強い傾向にあり、過去10年の6歳馬は4、5歳馬より勝率、複勝率、単複回収率のいずれも低い。

 7歳以上馬はさらに苦戦しており、2008年にアドマイヤモナークが勝ったのを最後に3着以内に入っていない。

 今週行われるAJCCはそれとは対照的に、年長組の扱いがポイントになるレースだ。

 単純に過去10年の年齢別成績を見ると以下のようになる。

回収率向上大作戦


 さすがに8歳は苦しいが、6、7歳馬が粘っている印象。人気になっているのは若い馬なので、そのぶん6歳馬の単複回収率と7歳馬の複回収率が高くなっている。

 過去10年の6〜7歳馬についてさらに見ると、まず前走でオープン特別以下に出走していた14頭(うち1頭は障害)からは2着馬が1頭出ているのみ。前走で重賞に出走していた馬のみ狙ったほうがいい。

 となると、今年はここで対象が絞られてしまう。今年出走する6、7歳馬は5頭いるが、前走準オープンが2頭、リステッドが1頭。重賞に出走していたのはステイヤーズS・5番人気7着から来たシルブロンと、アルゼンチン共和国杯2番人気3着から来たチャックネイトだ。どちらを取るかは本命党か穴党かによるだろうが、個人的には6、7歳馬は配当を伸ばしてこそということで、シルブロンのほうが気になっている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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