米国型マル外が走りやすい東京ダート1400m
根岸Sが行われる東京ダート1400mは、日本の砂競馬のなかでは比較的アメリカのダートに近い能力が発揮しやすい舞台。
2022年以降の成績を調べても、東京ダート1400mは父米国型のマル外で単勝20倍以内の馬は複勝率48%。複勝回収率97%。単勝合成オッズの回収率は106%。(国別血統タイプや合成オッズなどはスマート出馬表を参照)
昨年の根岸Sも米国生産馬のレモンポップが圧勝。20年もアメリカ生産馬のモズアスコットとコパノキッキングが1、2着でした。
一方、同じ砂競馬でも前開催までの主要砂コースである中山ダート1800mは父米国型のマル外が不振の舞台。父米国型のマル外で単勝20倍以内の馬は複勝率26%。複勝回収率42%。アメリカ血統が続々と失速しています。
おそらくケンタッキーダービー馬でも、中山ダート1800mに出たら大幅にパフォーマンスを下げるでしょう(この考え方を逆説的に利用して、ケンタッキーダービーの大穴馬券を何度も的中させています。昨年もウマイ馬券で公開している予想は本線で的中しました)
つまり、日本の砂競馬はアメリカの本場の能力が比較的問われやすい舞台とまったく問われない舞台が混在します。当然、アメリカ要素の強い血統馬は、近走でアメリカ要素が問われにくい舞台で凡走。その後、東京ダート1400mに出走すれば期待値は上昇します。
たとえば、今回が東京ダート1400mの湿った馬場(良馬場以外)で、前走良馬場に出走していた父米国型マル外は複勝回収率378%。昨年もこのパターンでテレビ静岡賞でリンカーンテソーロが11人気で3着。麦秋Sでアメリカンファクトが15人気で2着に激走しました。根岸Sも近走の砂競馬よりもパフォーマンスを上げそうな馬を狙いたいレース。
パライバトルマリンはアメリカ生産のマル外。マリブムーン産駒の代表産駒にオーロラテソーロ。同馬は砂での勝利はすべて1400m以下。
アメリカのダートならば中距離で走る馬も出るのですが、日本の砂はスピードを持続しやすい中距離がほぼ皆無。日本の砂競馬ならば軽い砂で1400m以下が適条件になりやすいです。
パライバトルマリンの近走は東京ダートよりもスピードに乗らないNARの砂。加えて中距離。本来の能力をまったく出せていません。東京の砂の方が本来のスピードを発揮できる可能性が高いです。
著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の根岸S予想はレース当日までに予想バイブルで公開!