いきなり説明を省くが、データ的な見地から宝塚記念のディープインパクトにケチをつける理由はひとつもない。「4歳馬が強いレース」というところを筆頭に、同馬に有利なデータしかないと言ってもいいほどだ。
元返しか1.1倍の本命馬が来るとなると、他にできる工夫は「買い方」ということになる。
まず、ディープインパクトの三冠レース+天皇賞・春について、上位3頭の3連単ボックスから合成オッズ(3連複と比較できるもの)を算出し、一方でディープ1着付けの3連単(2、3着馬の表裏で2点ある)を合成したオッズも算出してみよう。
◆皐月賞(ディープ1.3倍)
ボックス合成=140.46
1着付け合成=189.88
◆ダービー(ディープ1.1倍)
ボックス合成=22.49
1着付け合成=25.70
◆菊花賞(ディープ1.0倍)
ボックス合成=25.16
1着付け合成=27.42
◆天皇賞・春(ディープ1.1倍)
ボックス合成=23.41
1着付け合成=27.95
ディープインパクト自身の単勝オッズが違うので単純比較はできないが、相手に人気薄が絡んだケース(皐月賞や天皇賞・春)のほうが両者の開きは大きくなる。
人気薄のヒモを発見したときのほうが「万が一の裏目・順番違い」を恐れてボックスにする心理が働くのかもしれないが、そういう時こそディープインパクトを1着付け決め打ちでいいのではないだろうか。
ちなみに、これまでディープインパクトのレースが1→2→3番人気で決まったことは一度もなく、1→3→2番人気の決着も1度しかない。
となると、本命党の場合は2、3番人気のいずれかを危険な人気馬として切り捨て、3連複(先ほどと逆で3連単ではない)フォーメーションの1番人気(=ディープ)→2・3番人気のうち片方+4番人気→4〜6番人気と買ってみるのが面白い。これだと5点買いなので、ガミる心配もないだろう。