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netkeiba

せめて買い方の工夫だけでも

  • 2006年06月19日(月) 23時51分
 いきなり説明を省くが、データ的な見地から宝塚記念のディープインパクトにケチをつける理由はひとつもない。「4歳馬が強いレース」というところを筆頭に、同馬に有利なデータしかないと言ってもいいほどだ。

 元返しか1.1倍の本命馬が来るとなると、他にできる工夫は「買い方」ということになる。

 まず、ディープインパクトの三冠レース+天皇賞・春について、上位3頭の3連単ボックスから合成オッズ(3連複と比較できるもの)を算出し、一方でディープ1着付けの3連単(2、3着馬の表裏で2点ある)を合成したオッズも算出してみよう。

◆皐月賞(ディープ1.3倍)
ボックス合成=140.46
1着付け合成=189.88

◆ダービー(ディープ1.1倍)
ボックス合成=22.49
1着付け合成=25.70

◆菊花賞(ディープ1.0倍)
ボックス合成=25.16
1着付け合成=27.42

◆天皇賞・春(ディープ1.1倍)
ボックス合成=23.41
1着付け合成=27.95

 ディープインパクト自身の単勝オッズが違うので単純比較はできないが、相手に人気薄が絡んだケース(皐月賞や天皇賞・春)のほうが両者の開きは大きくなる。

 人気薄のヒモを発見したときのほうが「万が一の裏目・順番違い」を恐れてボックスにする心理が働くのかもしれないが、そういう時こそディープインパクトを1着付け決め打ちでいいのではないだろうか。

 ちなみに、これまでディープインパクトのレースが1→2→3番人気で決まったことは一度もなく、1→3→2番人気の決着も1度しかない。

 となると、本命党の場合は2、3番人気のいずれかを危険な人気馬として切り捨て、3連複(先ほどと逆で3連単ではない)フォーメーションの1番人気(=ディープ)→2・3番人気のうち片方+4番人気→4〜6番人気と買ってみるのが面白い。これだと5点買いなので、ガミる心配もないだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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