競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンにフェブラリーステークス出走予定馬の中から10頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
ウィルソンテソーロ美浦・小手川準 牡5
▲2月7日撮影(c)netkeiba
少しこぢんまりと写ったチャンピオンズC当時と比べると、年明け初戦ということもあり厚みがあるドッシリとした姿。ただこれまでの調整が軽く、1週前調教前の撮影ということで締まりはもう一つといった状態と写る。父がキタサンブラックで脚長胴長の体形からは中距離以上が似合うが、東京マイルは条件戦とはいえ2戦2勝と苦にしない。
シャンパンカラー美浦・田中剛 牡4
▲2月8日撮影撮影(c)netkeiba
昨秋の復帰予定も体調が整わず、リセットされて初めてのダート戦に挑戦する。昨暮れから乗り込みを開始しているが調整過程は順調とはいかず。重心が前に落ちて、メリハリのない体のライン。また太めが残っており、トモのボリュームも本来のものではない。撮影翌日の1週前追いは内田騎手騎乗で好時計が出たが、さすがに休み明け感の残る仕上がりだ。
イグナイター兵庫・新子雅司 牡6
▲2月5日撮影(c)netkeiba
JBCスプリントで交流GI勝ちの称号を得たが、1200mがベストの見た目ではなく実績通りマイル前後が似合う体。胴体は短めでも脚長で窮屈さのない肩をしているので伸びのあるフォームを繰り出すことが可能だ。無駄な脂肪がなく筋肉の浮き出たフォルムで完成された姿。ユニコーンSに挑戦した頃とは馬が違うので、中央のGIでも軽くは扱えない存在だろう。
ガイアフォース栗東・杉山晴紀 牡5
▲2月8日撮影撮影(c)netkeiba
短めの背中で前が強く窮屈さがある動きから、マイルのダート戦を選択してきたのは面白い挑戦と感じる。もう少しトモに幅があって力感ある立ち姿がベストだが、全体的な仕上がりと顔の表情は良好。人気に応えられなかったチャレンジCからひと息入れて体調は取り戻している様子だ。母父クロフネ譲りの白い馬体が東京のダートで躍進するシーンも十分に考えられる。
カラテ栗東・辻野泰之 牡8
▲2月7日撮影(c)netkeiba
見た目には好状態と写り、得意とする道悪競馬で注目したAJCCだったが、