【フィリーズレビュー予想】圧倒的に距離短縮が優勢な重賞
追走力の強化を促してきた中での距離延長は厳しい
フィリーズレビューにおいて、距離短縮馬の優位性が高いのは、2歳〜3歳春にかけて求められる・強化を必要とされる適性が「牡馬路線=折り合い力強化」であることに対して「牝馬路線=追走力の強化」を求められてしまっているという点が非常に大きい。
牡馬は中距離路線が主流の中で、クラシック路線を早々に諦め、マイルに焦点を絞った馬が朝日杯FSに集まる。その結果、「中距離路線(ホープフルS)があるにもかかわらず、2歳早期から将来的距離適性や折り合い等の問題を鑑みてマイル路線へ焦点を当てて出走してきた有力馬は当然のように強い」という結果になる。
朝日杯FSが毎年比較的人気決着になるのは、こうした背景が存在している。
牝馬路線・桜花賞においては、フィリーズレビューからのローテーションは「距離延長」となり、3歳春まで「牝馬路線=追走力の強化」に取り組んできた中で、突然、距離延長への対応・ハイレベルなメンバーでの折り合い力・早いペースからの仕掛けを待つ我慢の競馬を求められても対応できるはずがなく敗れてしまうような結果になっています。