【フィリーズレビュー予想】敗戦からの巻き返しも 阪神JF組の軽視は禁物
人気でも強気に狙える
桜花賞に向けた各陣営のスケジュールは一段と変化した。この1400mの「フィリーズレビュー」をステップに桜花賞で3着以内に好走した馬は、最近10年間にわずか3頭だけ。本番との結びつきは薄れている。
このレースを検討するには別の視点が重要。過去10年、ここで優先権を得た30頭のうち、半数近い13頭を「阪神JF」出走馬が占めている点に注目したい。阪神JFに挑戦して桜花賞を展望した馬は、それぞれ期待馬だったからだ。ただし、その13頭の阪神JFの着順は【0-0-1-12】にとどまっていた。
今年の出走馬では「カルチャーデイ、コラソンビート、シカゴスティング、ドナベティ」が該当し、コラソンビート以外の3頭は、桜花賞から一歩も二歩も後退した形だが、このレースに限れば決して軽視できない。
強気になれるのは阪神JF3着だったコラソンビート(父スワーヴリチャード)。最近10年間でただ1頭の阪神JF3着馬は、2017年のレーヌミノルであり、クイーンCをはさんでここを1番人気で2着したあと、8番人気で桜花賞馬となっている。
コラソンビートは阪神JFを0秒2差の3着だが、初の関西遠征で少し行きたがった。それでも1400m通過地点では伸びかけて、勝ったアスコリピチェーノと先頭に並んで1分20秒9だった。最後は鈍ったが、少し距離が長かったかもしれない。
もちろん大目標は桜花賞。今回は先月20日に栗東入りし、ステップに2戦2勝の1400mに出走してきた。次走を展望したいここで崩れては望みが消えかねない。
2023年の新種牡馬成績1位スワーヴリチャードは、すでに3頭の重賞勝ち馬を送った。牡馬相手のGIホープフルSを制し皐月賞候補のレガレイラ。同じく牡馬相手の京王杯2歳Sをレコード勝ちしているコラソンビート。
そして先週2日のチューリップ賞をスウィープフィートが衝撃の末脚で勝った。3頭の重賞勝ち馬はみんな牝馬だ。時代をリードし、新しい血脈の台頭を告げるのはなぜか牝馬が先陣を務めることが多い。
人気でもコラソンビートから入りたい。差す脚のあるロゼフレア、エトヴプレ、バウンシーステップ、オメガウインク本線。伏兵は巻き返したいドナベティ、カルチャーデイ。