▲マッドクールと坂井瑠星騎手(C)netkeiba
春の祭典GI競走の始まり! 中京競馬場で雨模様のなか行われた高松宮記念は、新短距離王が誕生。池添学厩舎のマッドクール(牡5)、おめでとうございます。
鋭く追ってきたナムラクレアをアタマ差抜け出しての勝利に歓喜に沸いた中京競馬場でした。今回は+18kgの540kgで、最高馬体重更新。きっちり仕上がった馬体はぷりぷりでした。
以前、池添学厩舎を訪問させていただいたのですが、調教後は一頭一頭馬体チェックをして、丁寧な馬作りをされているなーと感じました。ノーザンファームや角居厩舎、アイルランド研修など多くの経験が生かされていると思いました。
坂井瑠星騎手の手綱捌きも無駄なく素晴らしかったです。土曜日の毎日杯でも強気の逃げ切りで勝利し、大活躍の坂井瑠星騎手、これからもますますの活躍が楽しみですね。
さて、僕もパラリンピックに向けて挑んでいきます。
パリ・パラリンピック候補選手に選ばれ、パラリンピックのユニフォーム採寸に味の素ナショナルトレーニングセンターへ行ってきました。JOCが設定した国内既存トレーニング施設です。スタジアムやアスリートヴィレッジ、イースト、ウエスト、国立スポーツ科学センターなどビッグな施設がいっぱいでうろうろしながらやっと辿り着きました。
▲東京都北区にある味の素ナショナルトレーニングセンター!
採寸されても最終選考に選ばれないと、このユニフォームを着ることはできませんが、このユニフォームがどんなカラーでデザインされるのかと思うとワクワクしました。絶対にこのユニフォームを着てパリパラリンピックに行く! と、強い気持ちになりました。
東京パラリンピックには参加できなかったけど、ここでトレーニングを強化して大会に臨んだアスリートたちの想いが身体にビリビリ伝わり、エネルギーをもらった感じがする。今日この施設にこれたことがうれしかったです。
食堂も完備されていて、アスリートの健康を考えたメニューがたくさん。「何を食べようかではなく、何のために食べるのか」この言葉が痛いほど僕の胸にではなく、すきっ腹に刺さりました。ここで食事をさせていただくことができ感謝です。
ふと横を見ると、水泳パラリンピック選手の木村さんにばったりお会いでき、同じ滋賀出身なのでお話しさせていただきました。とてもにこやかに話してくれました。幸運をつかんだぞー! って感じです。
食事を終えて採寸会場へ行くと、バスケット選手の方々が賑やかに採寸をしていました。そこで、馬場馬術トップアスリートの稲葉君に遭遇。
常石 あっ、稲葉君!
稲葉 やー、常石さん久しぶりですね。
常石 会えてよかった。今度はまたいつから大会に行くんですか?
稲葉 今度は合宿かな。
常石 どんどん前に進んでいますね。僕も頑張ります。
稲葉 頑張ろうな。
やはりここはアスリートの聖地だと思うくらいいい体験ができました。
僕もアスリートとしての自覚を持ち、今まで20年も馬とともに過ごしてきたなかで馬から学んだことを発揮できるように、最高の舞台に挑みたいと強く思いました。5月にドイツの大会に参加予定です。力を発揮できるようにテイクフィジカルコンディショニングジムで体幹や集中力のトレーニングや、自宅でも生活の中で自主トレをしています。
▲モニュメントの前で記念撮影☆
同期の福永祐一調教師が、3/6に福永厩舎を開業しました。武豊騎手を鞍上に迎えた初戦は、ハナ差で2着になってしまいましたが、次につながるレースでしたね。期待が大きくなりました。勉強熱心で馬の健康やスタッフのことなどいろいろ工夫された厩舎運営になっているそうです。
馬の寝藁に使っているチップは、屑が出ないチップなのでチリが舞うことがなく、馬のノドを守り、スタッフの健康被害も少ないそうです。細やかなところまで気配りされています。厩舎カラーにもこだわっていますね。まだ取材に行けていないので厩舎訪問が楽しみです。またお知らせできたらいいですね。
阪神競馬場で出会った時に、ユーイチに「楽しみにしています」と挨拶できたので、よかったです。立場は違っても馬の活躍を目指す同期として新しいステージに立ちたいと思います。よっしゃー頑張る!
オカン ナショナルトレーニングセンターへ行き、多くのアスリート選手に出会いエネルギーをいただきワクワク感いっぱいです。この気持ちを持ち続けて挑んでほしいと願う。どんなユニフォームができるのか? 着ることができるのか? はらはらどきどきしながら待ちたいとおもいます。「チームジャパン」の凄さを感じました。
久々の東京駅。丸の内方面に出ると駅舎の周りが素晴らしい光景になっていて驚き。大学生の卒業式があったあとだったようなので晴れ着姿の学生がいっぱいで写真を撮らせていただきました。ちゃっかり息子も入ってるのにびっくり大爆笑。今日は神が居た日でしたね。余談なんですが、写真家の安井仲治さんの『生誕120年 安井仲治『僕の大切な写真』と東京ステーションギャラリーで出会い、すばらしい写真を見ることができました。「どうしてもシャッターを切らねばいられなかったのです」の名言を残されています。
▲「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展
わたしもオカンとして「どうしてもシャッターを切らなければならない」瞬間が来ることを願ってやみません。息子よそんなチャンスをオカンにもください。
つねかつこと常石勝義&オカン
(文中敬称略、次回の更新は5/1(水)を予定しています)