▲キリッと素顔のアフリカンゴールド!(提供:阪神競馬場)
アイドルホースオーディション2023で見事1位を獲得したアイドルホース、アフリカンゴールドが今年2月の京都記念を最後に現役を引退しました。現在は阪神競馬場で乗馬として第二の馬生を送っています。そんなアフリカンゴールドのいまを、担当の飯田祐一さん(阪神競馬場業務課主査)にうかがいました!
(取材=netkeiba編集部、取材協力=JRA阪神競馬場)
現在の課題はとにかく “自分との戦い”
──アフリカンゴールドさんが阪神競馬場にきた経緯を教えてください!
飯田 馬事公苑からお話があった際、阪神競馬場の馬房が空いていたので、うちに来てもらおうということで手を挙げました。
──競馬場で暮らす乗馬のお馬さんたちは、一度馬事公苑に行ってリトレーニングをしてから競馬場へ…というイメージでしたが、今回は直接入厩だったんですね。
飯田 これまではそうだったのですが、最近は各競馬場にリトレーニングできる職員が増えたので、直接入厩できるようになりました。ラストランとなった京都記念のあと、栗東トレセンの近くの牧場さんまでお迎えに行きました。
──ファンの方からの反響はすごかったのではないですか? Googleマップに観光名所として登録されているようですし…(笑)。
飯田 シロニイが一緒だったこともあると思いますが、阪神大賞典の日は3〜40人くらいのファンの方と乗馬センターから一緒に大移動するかたちとなり、まるで追っかけかのようでした(笑)。観光名所に登録されているのも知っていますが、びっくりしましたよ。果たして僕は、“観光名所”に乗っていいのかと…(笑)。
──さすがアイドルホースたち…。アフリカンゴールドさんは、乗馬見習いとして毎日どのように過ごしているんですか?
飯田 9時半くらいにウォーキングマシンで1時間ほど運動をしてから、調馬索で常歩、速歩、駈歩を声でできるように訓練しています。これはもうほぼ完璧にできていますよ。
▲練習の様子をチラ見せ(提供:阪神競馬場)
その後は乗り運動です。競馬はムチを使用しますが、乗馬は乗り手の脚が合図なので、それを勉強中です。これがちょっと苦手なところで…。跨るとやっぱり熱くなって、勝手に行ってしまうんですよね。そうなると手綱を引こうが何をしようが、ブレーキが効かなくなってしまうんです。なので掛け声と脚の扶助でコントロールできるようにトレーニングしています。
そして最後に、芝コースからパドックまでお散歩します。今日もコースに行ってきましたが、常歩で落ち着いて帰ってくることができました。開催日はオーロラビジョンや放送など、ザワザワとした独特の雰囲気で熱くなりやすいんですが…(※取材日は平日)。
──SNSにはさっそく乗馬見習いのお仕事中のアフリカンゴールドさんの写真や動画がたくさんアップされていますが、中にはちょっと暴れ気味の様子もありましたね。