▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんに桜花賞出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
コラソンビート美浦・加藤士津八 牝3
▲3月27日撮影(c)netkeiba.com
この馬はもともと完成度が高いというか、若い時からネジの締まりがよく、若駒特有のユルサがあまり感じられないタイプでした。今回においても、中から筋肉が張っているのがわかるほどパツンとした体付きをしており、力強さが感じ取れます。その一方で胴の詰まった感じから、距離適性に関しては1400mあたりがベストとも思えますが、まだ距離の適性が顕著に問われる時期でもないので気にしすぎない方がいいのかもしれませんし、デキに関しては申し分ないと感じます。
エトヴプレ栗東・藤岡健一 牝3
▲3月27日撮影(c)netkeiba.com
前走時にも感じましたが、重心が低く力強い馬体をしており、スピード力とパワーが問われる舞台を得意とするタイプに見受けられます。今回もパワフルさを感じるトモのボリューム感と、毛ヅヤにおいても乾いた感じもないので、内臓面の働きも良いのでしょう。ただ首の短かさや全体的なフォルムから、短距離がベストな印象もし、今回また1ハロン延びることがカギとなりそうな気はします。また当日はパンパンよりも力のいる馬場の方が、この馬にとってはプラスだと思います。
アスコリピチェーノ美浦・黒岩陽一 牝3
▲3月27日撮影(c)netkeiba.com
肌を薄く見せ、2歳時よりもメリハリのあるボディーとなり、成長を感じます。特に肩回りの筋肉量が増し、力強さが増した印象を受けます。そしてなによりもこの馬の良さは4肢の位置。バランスが良く、立ち姿に窮屈さがない。首さしも長く見せており、動かした時の可動域の広さが窺え、広いコースやワンターンはあう作り。また、もともと1400mでデビューしましたが、個人的にはマイル以上あっても良さそうな印象を受ける馬体です。
チェルヴィニア美浦・木村哲也 牝3
▲3月27日撮影(c)netkeiba.com
手を触れたら、体の中に入っていきそうなほどの肌の薄さ。うまれながらにしてのスポーツウーマンといった感じで美しすぎます。全体的にはコンパクトな体ではあるものの、パーツ、パーツの筋肉量がしっかりとしており、パワフルを感じつつも、皮膚の薄さから重たさがなくスガルサも窺える体付き。見た目からもスパッとギアチェンジが可能な身体ツキをしており、当日はパンパンの良馬場でこそ能力がいかんなく発揮できると思います。