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「ホントにチャンスあると思う!」サンライズアースと狙う一冠目…皐月賞最多勝ジョッキーの腕が鳴る!?

  • 2024年04月09日(火) 18時02分
ミルコレビュー

▲歴代最多4勝を誇る皐月賞への意気込みを語る!(撮影:桂伸也)


いよいよ今週末に開幕するクラシック三冠戦線。ミルコ騎手は歴代最多4勝を挙げている皐月賞に、サンライズアースとともに挑みます。前走のすみれSを強い競馬で快勝、期待が高まります。来る決戦に向け、ミルコ騎手に現在の馬の様子と意気込みを伺いました。

後半の話題は、先日行われたドバイターフで落馬し肋骨骨折と診断されたC.ルメール騎手について。「クラシックシーズンに彼がいないのは残念」としながらも、肋骨骨折で済んだことにミルコ騎手も胸をなでおろします。それを起点に、騎手という職業の難しさについて心の内を明かします──。
(取材・構成=森カオル)

「もう10年くらい勝ってない(笑)。けどチャンスはあると思う」


──今週はいよいよ皐月賞ですね。サンライズアースの状態は、どんなふうに把握していますか?

ミルコ 先週、石坂厩舎のほかの馬の追い切りに乗ったときに見かけたら、状態はよさそうでしたね。乗って確かめたわけではないけど、石坂先生も「調子いいよ」って。今年は混戦ですね。チャンスあると思うね、ホントに。

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▲ミルコ騎手と皐月賞に挑むサンライズアース(c)netkeiba


──今さらですが、サンライズアース(父レイデオロ)はセラフィックコール(父ヘニーヒューズ)の半弟。ミルコさんにとって、勝手知ったる血統で。

ミルコ 初めてサンライズアースの調教に乗ったとき、「けっこう似てるなぁ」と思いました。走りが丸い感じで、力もありすぎるくらいだから、絶対にダート馬だと思ってた(苦笑)。でも、先生に「初戦は芝を使おうと思っているけど、どう思いますか?」って相談されて、ダートのほうがよさそうだけど、能力があるのは間違いないから、芝でもいいかなって。で、芝2000mを使ったら、すごく上手に走って勝ってくれた。初戦もよかったけど、さらにそこからどんどんよくなってますね。調教の段階から走り方が変わって、軽くなってる。

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▲サンライズアースの兄・セラフィックコールとは昨年のみやこSを制覇(c)netkeiba


──キャリアはまだ2戦。すみれSの回顧でもおっしゃっていたように、まだ子供だし、あり余るパワーをどうコントロールするかという難しさもありますが、逆に言うと、伸びしろしかない状態。すみれSからの約1カ月半でどう変わってくるのか、楽しみですね。

すみれS回顧はこちら

ミルコ 本当に楽しみ。すみれSにしても、強い馬じゃないとできない競馬だったからね。ただ、皐月賞は枠順がけっこう大事。いいところを引ければいいけど。

──そこはミルコさん、皐月賞最多勝(4勝)ジョッキーの腕の見せどころ。

ミルコ もう10年くらい勝ってないよ(苦笑)。でも、本当にチャンスはあると思ってる。ちょっと緩い馬場だったら、さらにプラスだね!

「彼がいないクラシックは残念だけど、やっぱり元気が一番」


──そういえば、ルメールさんとは連絡を取ってますか?

ミルコ 取ってますよ! 彼は元気です。予定通りなら、来週には帰ってくるんじゃないかな。肺に骨が刺さって穴が空いてしまったからね。そのまま飛行機に乗ったら、気圧の関係で肺がつぶれてしまうから、どうしても帰るまで時間が掛かってしまうね。それにしても、あんまり大きなけがにならなくてよかった…。

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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