競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンにヴィクトリアマイル出走予定馬の中から13頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
ウンブライル美浦・木村哲也 牝4
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▲5月2日撮影(c)netkeiba
阪神牝馬S後の短期放牧から4月終わりに帰厩。1週前調教は長めから目一杯に攻められる内容だったが反応自体はもうひと息。体のライン自体は整っていてもトモの膨らみはもう一つで、若干硬さを感じさせる窮屈な立ち姿となっている。毛づやや馬体のハリ感は確実に良くなっているので、直前のパドックは柔軟性と集中力がチェックポイント。
フィアスプライド美浦・国枝栄 牝6
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▲5月2日撮影(c)netkeiba
青鹿毛で薄い皮膚を身にまといパッと見の印象はかなりいい1頭。ただ結構太めも残りやすい傾向にあるので、馬体重と腹線の締まり具合には注意したい。今回はキッチリとした体のラインで筋肉のメリハリも十分。四肢をそろえてバランス良く立てていて、背腰の強さも感じさせる。背中の長さや丸みのあるボディーから、やはりベストはマイルだろう。
フィールシンパシー美浦・小島茂之 牝5
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▲5月2日撮影(c)netkeiba
薄手のトモで華奢に見せるタイプの多いベーカバド産駒。当馬も非力に見せるイメージが強かったが、巧みな競馬運びを武器にオープンまで出世。癖のない真面目な性格もレースに行っての長所となっている。脚長でゆったりとした背中、ゆっくりと体を動かして完歩の大きい走りから本来広い舞台向き。引き続き体の膨らみを保ち、好調キープと判断できる。
モリアーナ美浦・武藤善則 牝4
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▲5月2日撮影(c)netkeiba
暖かくなって代謝が良くなってきたこともあり、肌をスカッと見せるようになって全体の筋肉量もアップ。上腕や大腿筋の盛り上がりが目立つ。昨秋は紫苑Sを勝ち、今年初戦はAJCCにチャレンジしたが、短めの背中で回転力のあるフォームからはやはりマイラー色が強い。毛づやの良さから確実な上昇を伺えるので、末脚生かせる東京でさらなる前進を期待させる。
ライラック美浦・相沢郁 牝5
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▲5月2日撮影(c)netkeiba
今年初戦の阪神牝馬Sは16キロ減での出走。