▲世界が驚いたO.ペリエ騎手の引退について伺います(撮影:桂伸也)
4月、O.ペリエ騎手が51歳で現役を引退しました。凱旋門賞4勝の世界的名手で、日本ではシンボリクリスエス、ゼンノロブロイらと数々のGIを制覇。JRA短期免許取得の先駆け的存在でもありました。
来日時に親交を深め、「彼が道を作ってくれたから」と感謝を述べるミルコ騎手。想い出を振り返りながら、引退への寂しさが感じられます。同じ職業として長く活躍する大変さを語っていただく一方、JRAジョッキーの鉄人ぶりには驚くばかりだそうで...?
(取材・構成=森カオル)
「あの2人は辞めることを全く考えてないよね」
──4月25日の騎乗を最後に、オリビエ・ペリエ騎手が鞭を置きました。
ミルコ ああ、ビックリしましたね。彼はまだまだいけると思っていたから。ただ、ちょっと気になっていたのは確か。僕、去年フランスに行ったでしょ? そのとき彼、全然競馬に乗ってなかったね。僕も1日2頭、3頭しか乗れない時期があったけど、そのときの彼もそんな感じで。たぶん、この2年くらいは結構つらかったはずですよ。
──そうだったんですね。確かに大きなレースでお名前を見かけなくなってはいましたが。
ミルコ いろいろと噂はありました。年齢がどうとか体重管理がしんどいとか。それで最近はあまり乗せてもらえていなかったのは知ってましたけど。2年くらい前までは、アンドレ・ファーブルのところでも乗っていたんだけどね。でも、そのラインもなくなって。悲しいですね。
▲突然の引退にミルコ騎手も「ビックリしました」(撮影:高橋正和)
──日本に乗りにきていた頃から減量が大変というのは聞いていましたが、やはり相当苦労されていた?
ミルコ そうですね。パッと見た感じでは軽そうに見えるけど、けっこうガッチリしていて、ちょっとムキムキ。僕みたいな体をしています。僕は背が小さいからそこまで大変ではないけど、彼の場合、