▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんにオークス出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
アドマイヤベル美浦・加藤征弘 牝3
▲5月9日撮影(c)netkeiba
前走のパドックで感じたのは、パパの良い所を受け継いでいるという点。ハーツクライの仔にしては、デビュー当初からユルサが少なくパワーを感じたスワーヴリチャード。娘のアドマイヤベルも、この時点で既にネジがしまり力強さを感じる馬体と歩きでした。さて今回ですが、引き続き好調をキープしている様子。肌を薄く見せ、付くべきところにしっかりと筋肉もつき、四肢の位置にも窮屈さがない。また小顔の美人さんで、表情もキリリとした中にも落ち着きも感じられます。心身共に良いバランスの中でのGIとなりそうです。
ステレンボッシュ美浦・国枝栄 牝3
▲5月8日撮影(c)netkeiba
前走のパドックではイチオシにはしたのですが、正直、腹回りは上がって見えました。それは体重も物語っており、阪神JFから-4kg。想像ですが、思ったよりも体重が増えない状態での帰厩だったように思えます。ただその一方で、四肢の動きは素晴らしく体全体を使える雰囲気に映りました。さて今回ですが、引き続き四肢の位置に窮屈さがなく、可動域を広く使えそう。体重という意味では、大幅な変わり身という感じはしませんが、若干桜花賞時よりも細すぎる印象は薄れています。また肩まわりと胴の感じから、道中、消耗の少ないストライドでの走りが想像でき、距離が延びてさらに良いイメージ。二冠に向けて楽しみです。
タガノエルピーダ栗東・斉藤崇史 牝3
▲5月8日撮影(c)netkeiba
すごく良いです。この時点で何キロあるのか? 分かりませんが、440kg前後で競馬を走っているとは思えないほど体を大きく見せ、肩まわりやトモの筋肉量が豊富。コンパクトではありますが、重厚感のある立ち姿勢です。また毛ヅヤが光り輝いており、内臓面の働きの良さが伝わってきます。ただ1点、前走が体重が減った中での出走に加えて、今回は初輸送競馬。この写真のような雰囲気であって欲しいので、当日の体重チェックは必須。減っていない方がいいと思います。
チェルヴィニア美浦・木村哲也 牝3
▲5月9日撮影(c)netkeiba
前走の桜花賞は、追いきりの動きからも期待をしましたが、当日のパドックでは、いかにも久々と思える体つきでユルサが目立っていました。叩かれての今回ですが、前走時よりはユルサがとれ、ネジがしまってきたように感じますし、何よりも前後のバランスが取れてきており、四肢に均等に体重がのっています。あきらかに前走時よりダイナミックに体が使えるようになっているように映るので、あとはもう1つ、ハキのようなものがでてきたらいいように思えます。そこは当日のパドックチェックを。