▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんに日本ダービー出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
アーバンシック美浦・武井亮 牡3
▲5月15日撮影(c)netkeiba
体型や走法、距離なども含め、中山よりも東京、2000mよりも2400mという印象で、皐月賞時の様子からも、いかにもダービーに照準をあわせているように思えました。さてその皐月賞を走っての今回ですが、前走時よりも全体的なフォルムが締まってみえる一方で、もう1つトモのボリューム感が欲しい気もします。また重心が少し前になっているようにも映り、四肢のバランスも少し窮屈に思えますので、前脚が前のポジションで胸前が広がる形になったら良いのかな…と感じます。
コスモキュランダ美浦・加藤士津八 牡3
▲5月16日撮影(c)netkeiba
これまでは、見た目からもパワータイプで持久力タイプに映るたくましい体でしたが、ここにきてそれを残しつつも、胴はスッキリと見せてスガルサも備わった姿に変わってきているように映ります。また皐月賞時よりも毛ヅヤも良いですし、削がれる部分が削がれているような印象。また表情的にも周囲を意識しながらも我慢もきいており、心身のバランスがとれている状態。良いデキだと思いますし、この様子なら、当日の馬場状態に左右されずに走れそうな気もします。
ゴンバデカーブース美浦・堀宣行 牡3
▲5月15日撮影(c)netkeiba
久々を走っての中2週となりますが、休み明けの前走時とは一変しての体付きとなっています。もともとデビュー当初から極端な幼児体型で、体のメリハリがなく可愛らしく映りましたし、前走においてもユルサや太目感というのは感じなかったものの、筋肉量という意味では、寂しく映りました。それが今回、別馬のような体付きに変貌。肩回りとトモの筋肉量が増し、メリハリのあるボディーに。そして何よりも、前軸でしっかりと大地を捉えてたてており、力強さが増しています。と同時に、内臓面の働きもいいのでしょう。毛ヅヤもピカピカに。ただ1点、体型から感じるのはマイラー色。とは言え、まだ距離適性が問われる時期ではないので、乗り方&流れ次第だとは思います。
サンライズアース栗東・石坂公一 牡3
▲5月15日撮影(c)netkeiba
バランスが良く、大型馬ですがユルサも当初からあまり感じず、形として好きなタイプで、皐月賞もキャリア2戦の中でどういう競馬をするのか楽しみにしていたほど。ただ今回に関しては、1週前の写真で腹回りが寂しく映り、がれてしまったように映ります。しかも前走が初輸送競馬の中で-10kg。ここからさらに、再度の関東圏輸送があるわけですから、当日のパドックでの体重チェックは必要。減っていない方がいいように思います。