先週6月25日の福島で新馬勝ちした2歳牝馬ハロースピード(父マヤノトップガン)は426kgの馬体で、必ずしも注目の良血馬というわけではないが、素晴らしい走りっぷり。全身がバネの固まりのような柔らかい馬体で、トランポリンの上ではずんでいるようなストライドだった。芝1200m、1分08秒9は2歳コースレコードと0.1秒差。大事に育ててくれると、現在の評価以上に、大きな注目を集める馬になるかもしれない。
種牡馬マヤノトップガンは、現在、リーディング17位(6月20日現在)。まあまあというムードだが、プリサイスマシーン、トップガンジョー、チャクラ、バンブーユベントスなど、渋い持ち味の産駒が多い。
日曜の函館スプリントSにはプリサイスマシーン(岩田)が出走するが、土曜の注目馬はワキノカイザーと、格上がりでもちょっと買っておきたい福島10Rアミュレット。
ワキノカイザーは、6歳の今、初めて芝の1200mに出走する。それも距離1200mはダートでも走ったことがない。だが、追走に苦しんだり、伸び悩む危険は少ない気がする。
全連対がダートとはいえ力馬ではなく、ダート1400mでもなだめて進んだりしている。芝1400mの持ち時計は1分20秒5。ここではNo1。また、初めて芝1600mに出走したときが、1分34秒1。ただ出走していないだけのことで、本当は芝の短距離向きのスピード十分だろう。1分07秒台とかではともかく、1分08秒台なら十分可能としたい。
前々走の東京の1400m、上がり34.0秒で脚を余すように伸びてダイワメンフィスと0.4秒差だった。ダイワメンフィスは1週目のバーデンバーデンCを快勝している。その比較からも好勝負だろう。さらには、曾祖母が新潟3歳Sのダイナエイコーンというファミリーは、文句なしの平坦一族でもある。
カシマフラワーのCBC賞4着は立派。もまれて少し脚を余した印象もあって、シーイズトウショウと0.4秒差だった。