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【安田記念予想】連対馬4角順位平均7.7、差し優勢の東京マイル戦 ストームキャットなどナスキロ差し重視、前残りならヌレサド

  • 2024年05月26日(日) 18時00分
23年と22年の勝ち馬ソングラインはキズナ×シンボリクリスエス、21年ダノンキングリーはディープインパクト×ストームキャット、20年グランアレグリアはディープインパクト×タピット、18年モズアスコットはミスワキ4×3で母父ストームキャット系。そもそも安田記念は差し優勢なレースだが(過去5年の連対馬の4角順位は平均7.7)、ディープインパクトやストームキャットやシアトルスルー経由のナスキロ血脈が生むストライドが長い直線で爆発するレースともいえる。いっぽう4角5番手以内で馬券に絡んだ馬は、セリフォス、シュネルマイスター、インディチャンプ、アエロリットと、いずれもヌレイエフ≒サドラーズウェルズの血を引いており、先行型ならヌレサドを重視する手か。(解説:望田潤)


ウインカーネリアン
 ウインアイオライトの全兄で、ウインルチルやウインシトリンの半弟で、母コスモクリスタルはJRA4勝(芝1200)。母母クリスチャンネームは函館3歳S3着。アウトブリードの母にノーザンダンサー4×4とヘイルトゥリーズン4×4をもつスクリーンヒーローが配されてメリハリのきいた配合だ。父中距離×母短距離らしい先行脚質のマイラーで、東京新聞杯は46.1-46.2の平均ペースで走破し2着。あれぐらい中盤息が入るペースで行ければ残り目もあるが…。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース○

ヴォイッジバブル
 PJベルS(豪G3・芝1200m)勝ちディダムズの半弟で、リッチモンドS(英G2・芝6F)2着バンノックの甥で、ファーストレイディS(米G1・芝8F)のネヴァーリトリートも近親。父ディープフィールドは豪州で成功したフェアリーキングの父系で、香港スプリントのスカイフィールドなどを出している。母父がラーイで日本向きのマイラー血統といえるが、母母父がロベルト系レッドランサムでこの影響も感じさせる脚捌き。東京マイルの斬れ勝負で一流の馬かどうか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

エアロロノア
 エアスピネルやエアウィンザーの甥で、エアシャカール、エアシェイディ、ベラジオオペラなども近親。母エアワンピースはJRA4勝。母母エアメサイアは秋華賞馬で、3代母エアデジャヴーはオークス2着。母父ロックオブジブラルタルはデインヒル産駒の欧州マイル王でミッキーアイルなどの母父。大箱マイルには良績があるが、東京芝は[0-0-0-4]。母父の影響も強くわりとパワータイプだから、この相手だとマイラーズCよりも馬場が渋ってほしいか。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

エルトンバローズ
 ドグマやカバーガールの下で、グランプリゴールドの甥でダノンプログラマーのイトコ。母母ニュースヴァリューはJRA6勝のオープン馬。さかのぼるとアドマイヤベガやハープスターなど活躍馬が多数出る牝系だ。父ディープブリランテはダービー馬でモズベッロやラプタスなどの父。ディープとシアトルソングだから斬れ味のある配合だが、母父がブライアンズタイムでパワーも兼備し弱点の少ない1800型。1600だと道中緩めばマイルCSぐらいは。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

カテドラル
 ジェベルムーサの3/4弟でラスマドレスの半兄でフルムの叔父。

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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