競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンに安田記念出走予定馬の中から13頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
ジオグリフ美浦・木村哲也 牡5
▲5月22日撮影(c)netkeiba
首を太く短く見せて筋骨隆々のシルエット。肩周辺からトモの面積を増しつつ馬体を増やして、よりパワー指向が強くなってきたように感じさせる。右前脚の爪をケアしつつの調整でも、追い切りではしっかりと負荷がかけれていて絶好調といえるほどの躍動感。肌がピカピカに輝いていて無駄肉もなく、申し分のない状態と映る。
パラレルヴィジョン美浦・国枝栄 牡5
▲5月22日撮影(c)netkeiba
パドックでもそうだが舌をベロンと出すのは癖のよう。とぼけたような表情をしていてもオンとオフの切り替えはしっかりとでき、実戦での集中力を増したことでリステッド-GIIIを連勝した。16キロ減の前走はデビュー以来の最低馬体重だったが、体の使い方が非常に良く前走の数字が恐らくベスト。スッキリとした腹回りからその状態を維持できている。
フィアスプライド美浦・国枝栄 牝6
▲5月22日撮影(c)netkeiba
光線の違いで肌の輝き具合は違うが、絶好調と感じさせたヴィクトリアマイル出走時とそん色のない状態。後ろ脚を少し後ろに流していても、トモがパンパンに膨らんで力強さが伝わる姿。前回が過去最低馬体重の470キロ。丸みを帯びた馬体で筋肉の質感も申し分ないので、間隔を詰めての出走に不安はないだろう。
ウインカーネリアン美浦・鹿戸雄一 牡7
▲5月23日撮影(c)netkeiba
代謝のいい時期は本当に馬体を良く見せる傾向にある。東京新聞杯、高松宮記念と比較しても皮膚が薄く筋肉の張り具合が絶品。四肢の位置をそろえてバランス良く立てており、欠点のない写真映りとなっている。最近はパドックでパシュファイアーを付けているので確認ができないが、顔立ちがかなり良く、堂々とした表情から体調の良さは明らか。
ダノンスコーピオン栗東・福永祐一 牡5
▲5月23日撮影(c)netkeiba
京王杯SC後は美浦に滞在して調整。アバラがウッスラと浮いて毛づやが冴えており、環境の変化にしっかりと対応し好状態。背中が短く前の強い前駆体形はスプリンター寄りだが、クッション性に富んだ手先から瞬時の鋭い脚を発揮。マイルまでが適正舞台だ。前走で復活へのきっかけをつかめており、調教でもさすがのスピード感を見せつけている。
レッドモンレーヴ美浦・蛯名正義 牡5
▲5月23日撮影(c)netkeiba
余裕を残す仕上げと見せた京王杯SCでも最後方から凄い脚。