▲昨年はソングラインが優勝(撮影:下野雄規)
前週に行われる日本ダービーは2010年代から2020年まで内枠、先行有利な傾向が続いていたが、2021年以降はその傾向が一変。末脚の要求度が高まり、外枠も走りやすい。
今年の日本ダービーも道中のペースが遅く、以前の馬場であれば先行有利でもおかしくない流れ。しかし、勝ち馬は直線でしっかり脚を使っており、単勝が46.6倍の人気薄ではあったが内枠が恵まれたわけではない。2、3着馬は7枠だったように、勝ち馬は結果的にこのメンバーのなかでも上の実力を持っていたのだ。
日本ダービー同様、2012年以降の安田記念も内は有利ではない。2021年以降、4番人気以下で3着内に好走した5頭が全て7枠より外。勝ち馬も全て7枠より外から出ている。また、最初のコーナーを4番手以内で通過して3着内に好走した馬が1頭しかいない事も近年の日本ダービーと安田記念が近い傾向になっていることを示している。外枠、そのなかでも差し馬(近走先行しない馬)を狙いたい。