スマートフォン版へ

【武英智×藤岡佑介】JRAにもアピールしたい!? 「ただのいい人じゃない」人情派な武英智厩舎の“魅力”/第5回

  • 2024年05月29日(水) 18時01分
“with佑”

▲佑介騎手と武英智調教師の対談はついに最終回!(撮影:桂伸也)


佑介騎手とのタッグでGI初制覇を果たした武英智調教師をゲストに迎えてお送りしてきた対談もついに最終回。今回は武英智厩舎の“魅力”について改めてお話しいただきました。

人情派の師が束ねる厩舎の良さは「地域密着型みたい(笑)」なところだそう。出走回数を重視する方針は、ある“JRAの特性”を最大限生かした考えからきているといいます。オーナーやファンにも伝えたいポリシーと、佑介騎手へのメッセージもいただきました...!

前回はこちら▼
【武英智×藤岡佑介】「こんなに上手いのに、なんで競馬勝てないんですか!」調教師転身のきっかけのひとつに佑介騎手の“涙の訴え”/第4回

(取材・構成=不破由妃子)

武英智厩舎は“チームで馬を作る”を感じられる厩舎


──ここまで、武英さんと沼川一彦オーナーのつながり、武英さんの富田騎手への思い、そして佑介さんとの20年にわたる絆などなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。そのすべてがペプチドナイルのフェブラリーSにつながったんだなと思うと、改めてすごい1勝だったんだなと思います。

武英 本当にそう思いますね。

佑介 GIを勝つことの素晴らしさが詰まった勝利だと僕も思います。あの馬が勝ってくれたおかげで、こうして英くんの良さを世間に伝えることもできた。“ただのいい人”じゃないんだぞって(笑)。

武英 開業7年目にして、やっと『with佑』きたなと思ったよ。

佑介 僕からすれば、ずっと活躍してくれるのを待ってたんですから(笑)。

“with佑”

▲“英くん”の活躍を「待ってたんですから(笑)」(撮影:桂伸也)


──もうひとつわかったことは、ジョッキー時代の悔しさが今の武英さんを作っているということ。

武英 悔しかったというか、情けなかったですね、すごく。それもあって、毎日頑張って生きようとしている人、目の前にあることに一生懸命取り組んでいる人には頑張ってほしいという気持ちがすごく強いです。

──調教師さんにもそれぞれカラーがあって、だからこそここまで競馬が発展してきたのだと思います。その一助として、先生にはぜひ、人情派調教師のスタンスを貫いていただきたい。

武英 これからもそうあり続けるために、もっともっと頑張っていきたいです。あとは、オーナーさんたちがどこまで我慢してくれるか。

佑介 ドライな世界になったと言われて久しいですが、いいか悪いかは別として、やっぱり何かを省いてきたからそういう距離感になってしまったところはあると思うんですよ。生意気な言い方になってしまうかもしれませんが、いずれ調教師を目指そうと思っている僕からすると、

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

質問募集
with 佑 / 藤岡佑介
このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。あなたから
コラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。
質問フォームへ
with 佑とは
JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング