▲佑介騎手と武英智調教師の対談はついに最終回!(撮影:桂伸也)
武英智厩舎は“チームで馬を作る”を感じられる厩舎
──ここまで、武英さんと沼川一彦オーナーのつながり、武英さんの富田騎手への思い、そして佑介さんとの20年にわたる絆などなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。そのすべてがペプチドナイルのフェブラリーSにつながったんだなと思うと、改めてすごい1勝だったんだなと思います。
武英 本当にそう思いますね。
佑介 GIを勝つことの素晴らしさが詰まった勝利だと僕も思います。あの馬が勝ってくれたおかげで、こうして英くんの良さを世間に伝えることもできた。“ただのいい人”じゃないんだぞって(笑)。
武英 開業7年目にして、やっと『with佑』きたなと思ったよ。
佑介 僕からすれば、ずっと活躍してくれるのを待ってたんですから(笑)。
▲“英くん”の活躍を「待ってたんですから(笑)」(撮影:桂伸也)
──もうひとつわかったことは、ジョッキー時代の悔しさが今の武英さんを作っているということ。
武英 悔しかったというか、情けなかったですね、すごく。それもあって、毎日頑張って生きようとしている人、目の前にあることに一生懸命取り組んでいる人には頑張ってほしいという気持ちがすごく強いです。
──調教師さんにもそれぞれカラーがあって、だからこそここまで競馬が発展してきたのだと思います。その一助として、先生にはぜひ、人情派調教師のスタンスを貫いていただきたい。
武英 これからもそうあり続けるために、もっともっと頑張っていきたいです。あとは、オーナーさんたちがどこまで我慢してくれるか。
佑介 ドライな世界になったと言われて久しいですが、いいか悪いかは別として、やっぱり何かを省いてきたからそういう距離感になってしまったところはあると思うんですよ。生意気な言い方になってしまうかもしれませんが、いずれ調教師を目指そうと思っている僕からすると、