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【エプソムC予想】梅雨入り期、近5年で良馬場は21年だけ 道悪で浮上するヌレイエフの血

  • 2024年06月02日(日) 18時00分
梅雨入り期で馬場が渋ることも多いレース。稍重の23年はジャスティンカフェ(1人気1着)、重の22年はガロアクリーク(8人気2着)とダーリントンホール(2人気3着)、不良の20年はダイワキャグニー(9人気1着)とトーラスジェミニ(18人気3着)、重の18年はサトノアーサー(2人気1着)とハクサンルドルフ(4人気2着)とグリュイエール(5人気3着)。道悪になるとヌレイエフの血を引く馬がよく絡むし穴にもなる。良の21年は、1着ザダル(父トーセンラー)、2着サトノフラッグ(父ディープインパクト)、3着ファルコニア(父ディープインパクト)、ディープ系が1〜3着を占めた。(解説:望田潤)


ヴェルトライゼンデ
 ワールドプレミアやワールドエースの半弟で、欧G1を3勝したマンドゥロの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着。母方にはドイツ血脈とハイペリオンのスタミナが強い。地力と成長力に富む中長距離血統で、しなやかかつ重厚な体質は兄たちと似る。休み休みでも重賞2勝でジャパンCと日本ダービーで3着。ここはまた一年以上のブランク明けで1800も少し短いが、鳴尾記念勝ちをはじめ鉄砲実績はあるし、渋った馬場もこなすので軽くは扱えない。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

グランディア
 ドレッドノータス、サンマルティン、バルデスの全弟で、ディアデラマドレ、ディアデルレイ、カウディーリョなどの半弟で、クラヴェルの叔父。母ディアデラノビアはフローラSなど重賞3勝。母母ポトリザリスはアルゼンチンの年度代表馬。北米南米のアウトサイダー血脈が強いディアデラノビアにNorthern Dancerが強いハービンジャーを配した鉄板配合だ。この牝系らしい晩成型で、5歳を迎えついにオープン入り。東京1800はローシャムパークと叩き合った実績が。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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