▲タガノエルピーダと挑んだオークス、コスモキュランダと挑んだ日本ダービーを振り返る(ユーザー提供:淳。さん)
高松宮記念から宝塚記念に至るまでの春のGIシーズンも大詰め。今回はタガノエルピーダと挑んだオークス、コスモキュランダと挑んだ日本ダービーを振り返っていただきます。
「どちらもチャンスがあると思っていました」と話す期待馬だけに、ミルコ騎手も悔しさをにじませます。道中での思惑や、敗戦の中で改めて感じた能力などについて赤裸々にお話しいただきました。
(取材・構成=森カオル)
「とにかく自信があった」タガノエルピーダと挑んだオークス
──春のGIシーズンも残すところグランプリのみになったところで、オークスとダービーを振り返ってみたいなと。前者はタガノエルピーダで16着、後者はコスモキュランダで6着という結果でした。奇しくも、どちらも6番人気でしたね。
ミルコ 僕のなかでは、どちらもチャンスがあると思っていました。だから…、すごくショックだったね。まずはオークスだけど、人気はそれほどなかったけど、めちゃめちゃチャンスだと感じていたし、絶対にいい着順にくると思ってた。追い切りもものすごくよかったし、それまでの勝ちっぷりを見て、距離も絶対に大丈夫だと自信があった。とにかく自信があったね。
──2週続けて追い切りに乗って、しっかりコンタクトも取って。
ミルコ そうです。調教もすごくいい感触だった。初めての長距離輸送もクリアしてくれて、返し馬でもまったく悪いところがなかった。スタートも決まって、スムーズに3番手が取れたけど、やっぱり初めての東京で初めての2400mだから、僕、向正面でちょっと考えましたね。
──意識的に4番手に下げたような。
ミルコ そう。和生くんの馬(5着ランスオブクイーン)を壁にすれば、もっと楽に運べると思ったから。でもね、そこから馬の様子が変わってしまったの。ちょっと気が抜けたというか、全然頑張らなくなってしまった。「うわぁ、どうしたの?」って