▲ミルコ騎手にレース中の事象について質問(撮影:桂伸也)
今回はレースでのアクシデントに関するユーザー質問をお届け。
前半は馬がゲート内で突進し、落馬してしまった事象について。後半は火花散るGIレースでの進路に関するお話についてです。生き物である馬が走る競馬とは切っても切り離せないヒヤっとした場面について伺いました。
(取材・構成=森カオル)
Q「5月4日の鴨川特別では、ミルコ騎手騎乗のショーモンがゲートを飛び出してしまい、ミルコ騎手が落馬。とても心配しましたが、お怪我はありませんでしたか? あの一件でミルコ騎手が3万円の過怠金を受けたとあとで知ったのですが、あんなに突然飛び出されたら、騎手はどうしようもないのでは? と思ってしまいます。ああいったケースでは、騎手にどういった責任があるのでしょうか?」(承知の助さん)
ミルコ 僕に制裁? あったの?
──ありました。JRAのホームページを参照したところ、「発馬機内での御法(突進された)について過怠金30000円」となっています。
ミルコ 落馬したあと、ジョッキールームに戻ったら、裁決に呼ばれました。そこで、「バーを持っていなかったら落馬しなかったかも」と言われたのは覚えているんだけど…。それで終わりだった。安全のためにバーを持っていたんだけどね。
──バーというのは、ゲート内の横のバー?
ミルコ そうです。馬がイレ込んでいてテンションが高かったから、「潜る可能性があるな」と思って注意していました。まさか突っ込んで行くとは思わなかったけど(苦笑)。僕、ゲートに突っ込んだ瞬間、馬を戻そうと思って横のバーをつかんだね。片手で手綱を持って、もう片方の手でバーをつかんでた。それで僕のバランスが悪くなって、落馬してしまった感じ。ショーモン、2周も3周も走ってしまったね。めっちゃ走ってた。あの日は最初からテンションがすごく高かった。その前に乗ったときはおとなしかったのになぁ。
──そのあとのメインに騎乗されていたので安心していたのですが、ケガはありませんでしたか?
ミルコ どこも痛いところはなかったです。チャンスあるなと期待していたから、ちょっとショックで倒れていたけど(笑)。