今年は京都芝外2200で行われる宝塚記念。阪神芝内2200とはロケーションがかなり異なるだけに、例年の傾向をもとに考えていいのかどうか。改修後(2021年以降)の京都芝外2200戦の結果をみると、キズナ産駒が[5-4-1-11]連対率42.9%、単勝回収率159%と優秀。5月の京都新聞杯はジューンテイクとウエストナウ、キズナ産駒のワンツーだった。サトノダイヤモンド産駒は[2-0-1-6]で単勝回収率152%。サトノグランツが昨年の京都新聞杯を勝っている。オルフェーヴル産駒の[2-1-1-10]単勝回収率208%も目立ち、時計や上がりがかかるレースになるとハービンジャー産駒が浮上。
ようするに京都外回りの中長距離戦はディープインパクトとステイゴールドというのは不変で、サーゲイロードとプリンスリーギフトで下るコースなのだ。登録馬ではシュトルーヴェ、ジャスティンパレス、ディープボンド、ヒートオンビート、プラダリア、ヤマニンサンパがディープインパクトの血を引く。(解説:望田潤)
カラテ グランドサッシュの甥。牝祖ゴールデンサッシュはサッカーボーイの全妹で、ステイゴールドやレクレドールの母でショウナンパンドラの母母。父トゥザグローリーは日経賞や日経新春杯の勝ち馬で、本馬とゲンパチルシファーが代表産駒。マイル重賞の上位常連だったが、年齢を重ねてズブくなって中距離に活躍の場をシフトしてきた。新潟大賞典と新潟記念、新潟外2000の重賞を2勝しているが、京都は上がりが速くなるので…。雨が欲しい。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
シュトルーヴェ アンティシペイト(父ルーラーシップ)の3/4弟で、CCAオークスのワンダーレディアンエルの甥で、母アンチュラスはファンタジーS2着。ビホールダーマイルS(米G1・ダ8F)のアモーレイも近親。キングカメハメハ×ディープインパクトはヒートオンビートやアンドヴァラナウトなどと同じ。母父譲りの低燃費な体質走りで、2400以上は[4-1-0-0]とほぼ完ぺき。重賞連勝中の勢いも侮れない。2200だと馬場が渋ってスローになってほしいか。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
ジャスティンパレス 母パレスルーマーは優秀な繁殖で、本馬の他にもベルモントS(米G1・ダ12F)勝ちパレスマリスやアイアンバローズを産んでいる。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップなど。母父ロイヤルアンセムはシアトリカル産駒で芝10〜12FのG1を3勝。持続力に富む野太いストライドはディープインパクトとヌレイエフのイメージで、大箱向きで坂コース向き。阪神内よりは京都外がベターで、距離も2200あればOK。地力は最上位だが、スローの前残りになったときに好位を取れるか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ソールオリエンス ヴァンドギャルドの3/4同血の弟で、母スキアはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬。英オークス馬ラヴも同牝系。母父モティヴェイターは英ダービー馬でタイトルホルダーの母父でもある。