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7月5日に迫った地方騎手免許の二次試験! 面接以外に今一番心配している事とは...?

  • 2024年07月02日(火) 18時01分
太論

▲地方騎手免許の二次試験を前に小牧太騎手は大忙し(提供:小牧ひかり)


今週の金曜日は、いよいよ地方騎手免許の二次試験。栃木県の那須にある教養センターがその会場で、気合十分に前日から乗り込むそうです。試験後は、そのまま小倉へ飛んで競馬に乗り、翌週の火曜日は佐賀の交流へ。

今回の『太論』では、先週のレース回顧に加え、今週末から始まるそんな強行スケジュールに思いを馳せつつ、今一番の心配事についても胸の内を明かしてくれました。
(取材・構成=不破由妃子)

今週末から来週半ばまで日本縦断! 気を引き締めて二次試験へ


──まずは先週の競馬から。土曜日の福島メインのスタードラマーは13着。大井からの転籍初戦で初めての芝でしたが、いかがでしたか?

小牧 芝の走りはすごくよかったよ。初めての芝で、ましてや1200mやからね。ようついて行けたなと思う。距離を延ばしたら、もうちょっといい競馬ができそうな感じやね。ただ、僕がJRAで乗れるのもあと3週やし、3勝クラスにちょうどいい番組がなくて。そう考えたら、もう僕が乗れる機会はないかもしれんね。

──残念ですが、確かにちょうどいい番組がない。

小牧 そうやねん。僕の都合で合わない条件を使うのは嫌やし。馬にはまた“次”があるわけやし、距離を延ばしたら見どころがありそうやから余計にね。

──日曜日の小倉5Rでデビューしたヤッホーキリシマは7着。入着まであと一歩でしたね。

小牧 思ったより頑張ってくれたね。あの日ね、馬っ気とか出してイレ込んでたんですわ。調教のときは、一切そんなところは見せなかったのに。

太論

▲30日にデビューしたヤッホーキリシマ(提供:小牧ひかり)


──初めての競馬場でテンションが上がっちゃったのかも。

小牧 そうかもしれん。一度使ったことでもう少し落ち着いてくれば、次はもうちょっとやれるんちゃうかな。なんせこの前は真剣に走ってなかったからね。この馬も距離が延びていいタイプかもしれんけど、九州産やし、1200mしかないから、1200mで頑張るしかない。いつも併せ馬をしているナントカナルニャ(土曜日の小倉5Rでデビューして5着)と一緒に小倉に滞在しているから、今週入れば連闘で使うよ。頭数が多いから、入るかどうかわからんけど。

太論

▲「一度使ったことでもう少し落ち着いてくれば、次はもうちょっとやれるんちゃうかな」(提供:小牧ひかり)


──バッタリ止まったわけではなかったし、競馬への慣れを見込めば上積みがありそうですね。さて、今週の金曜日はいよいよ二次試験。前日から那須入りするんですよね。

小牧 うん。木曜日の夕方には那須に着きたいなと思ってる。で、教養センターのなかをブラブラ見学したりして。まさかの出遅れなんてことにならないよう、ゆっくり温泉に入って、早めに寝ますわ。

──試験終了後は、どういうスケジュールになりそうですか? 那須からそのまま小倉?

小牧 土曜日に乗り馬がいるかどうかわからんけど、那須から羽田に行って、羽田からそのまま福岡に飛ぶ予定。さっきも言ったように、小倉にはヤッホーキリシマがいるから、たとえ競馬がなくても調教に乗りたいしね。日曜日はね、そのヤッホーキリシマともう1頭、未勝利の馬が入りそうや。

──来週の火曜日が佐賀でしたっけ?

小牧 そうやね。カッコヨカで佐賀に行ってきます。エキストラで乗ってもいいよと伝えてあるので、カッコヨカ以外にも乗るかもしれん。まだわからんけどね。

──今週、来週と忙しくなりそうですね。まさに日本縦断。

小牧 なんせあと3週しかないから。最近はなんでも“最後”になってるわ。そういえば、太宰(啓介騎手)くんが『太論』を読んでくれているらしくて、「小牧さん、すっかり受かったような調子で喋ってますけど、大丈夫なんですか?」って心配されたわ(笑)。

──面接ですからね。小牧さんがよっぽど何かをやらかさない限り、大丈夫でしょう。大丈夫だと信じたい(苦笑)。
小牧 気を引き締めて挑みますわ。今、一番心配なのはね、最後の日に乗り馬が集まるかどうかということ。浄閑さんと一緒に一生懸命乗り馬を探しているところやねん。JRAが僕のために部屋を用意してくれるということで、鹿児島の同級生とか飲み友達とか、ようけ小倉まで来てくれる予定でね。まぁ僕自身は、乗り馬が集まらんでもしょうがないなと思っているけど、来てくれるみんなのことを考えると、最後の日は乗り馬が集まったらいいなぁと思って。それが今一番の心配事や(笑)。

──では、最後にユーザーからの質問をひとつ。「園田の現役ジョッキーで一番仲がいいのは誰ですか?」

小牧 仲がいいというより、僕が園田に戻ることを一番喜んでくれているのは、弟弟子の松本幸祐やね。とにかく喜んでくれてるわ。人伝に聞いてたんやけど、幸祐は以前から「太さん、帰ってきたらいいのに」って言ってくれていたみたいやから。あとは、小谷周平くんとか。騎手会の会長なんやけど、部屋の段取りとかいろいろな準備を一生懸命やってくれてる。むっちゃようしてもらってます。
(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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