【七夕賞予想】かつて1番人気26連敗も 波乱の歴史は繰り返されるか
世界的名馬ダンシングブレーヴの貴重な直系子孫リフレーミングに期待
夏のハンデ重賞「七夕賞」は波乱の歴史を誇っている。知られるように、かつて1番人気馬が26連敗もした重賞である。現在も6連敗している。人気が割れるので好配当になるとは限らないが、今年も波乱を歓迎したい。
6歳牡馬リフレーミング(父キングヘイロー)はそれなりの上位人気馬だが、2走前の福島民報杯で今回も対戦するボーンディスウェイ、カレンルシェルブルなどを差し切り、福島2000mに限れば[2-0-0-0]となった。
3走前の湾岸S(3勝クラスの中山2200m)では、今回人気上位のキングズパレス(父キングカメハメハ)を同じ58キロで差し切っている。騎乗する丸田恭介騎手(38)は、これまで重賞勝利は9回。
だが、人気の中心馬で勝ったことは一度もなく、5勝までが2ケタ人気の伏兵。ただし、福島の重賞は相性が良く2勝している。2010年の福島記念2000mを12番人気のダンスインザモアで勝った。
また、2018年には11番人気のメドウラークで七夕賞2000mを勝っている。
2頭ともに絶妙な追い込み勝ちだった。今年、バビット、セイウンプラチナは行きたいタイプ。ほかにも早めに動きたい馬が多く、展開の利は考えられる。丸田騎手とは「1、5」着、手は合う。
ローカルのハンデ重賞らしく、キングズベスト、トーセンホマレボシ、チーフベアハート、スターリングローズ、スキャン…など、父系は別にして、ランキング上位ではない種牡馬の産駒が勝つことが珍しくない。
20世紀の世界最強馬の一頭ダンシングブレーヴ(1999年没)は、自身も、有力後継馬2頭も日本に輸入された。だが、コマンダーインチーフが2007年に、ホワイトマズルは2017年に没し、日本で誕生したキングヘイローも2019年に他界した。
それぞれ直父系の後継馬(孫世代など)はいるが、頭数は少なく、みんな交配数は多くない。世界でも大きな注目を集めたダンシングブレーヴ系の存続は明るくない。晩年のキングヘイローの代表産駒リフレーミングが、後継種牡馬になるのは至難だろうが、それでもかかる期待は小さくない。