競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンに函館記念出走予定馬の中から4頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
チャックネイト美浦・堀宣行 セ6
▲7月3日撮影(c)netkeiba
太目で短めの首差しに見合う豊富な筋肉量。背中はそれほど長くないが、肩の角度は適正でつなぎも柔らかくストライドを稼げる点は魅力。トモが少し流れたポージングでギアチェンジに課題は残る現状だが、適度に上がりがかかればしぶとく脚を使う。今回も前腕&後肢ともに丸みとボリュームは十分で緩みのない姿形。いきなりから動ける仕上がりと言っていいだろう。
ハヤヤッコ美浦・国枝栄 牡8
▲7月3日撮影(c)netkeiba
持久力が生きれば全体時計は速くなっても上位に顔をのぞかせられるが、立ち気味のつなぎとクッションや走法からすれば時計が掛かる舞台の方がパフォーマンスは高い。筋肉質で体が緩むタイプではないが、夏場の方がアウトラインはシャープ。1週前追いでは相変わらず反応や伸びは地味だが、これが毎年のパターンで状態は良好。今年も適性馬場なら躍動できる。
サヴォーナ栗東・中竹和也 牡4
▲7月3日撮影(c)netkeiba
昨夏に体重を増やし、骨格に見合った筋肉量を身にまとっている。短めで破折したつなぎやカキ込みの利いた走法から、速い脚よりは持続力が武器。腹袋が大きくスタミナは豊富で長丁場は合うが、小回りの芝二千でも上がりが掛かれば対応できそうだ。今回は今までになくトモに丸みがあり前後のバランスがいいが、このあたりは1週前の動きの良さに直結。態勢は万全だ。
リカンカブール栗東・田中克典 牡5
▲7月3日撮影(c)netkeiba
立ち爪で短いつなぎは破折しており、カキ込みの利いたフットワーク。つなぎが柔らか過ぎると速い脚が使えなくなるが、柔らか過ぎない分芝でも適度に上がりを要せば戦える。相変わらずコロンとした筋肉隆々の姿形だが、あばらを見せて筋肉の質感は上々。今回は前腕のたくましさにトモも負けておらず、前後のバランスは良化。攻め気配も良好でいきなりから。