障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。
今回は新しいリハビリについての話題です。ある時、同じ落馬の怪我で入院していた高田潤騎手の奥様から、新たな情報を聞いた由紀子さん。すぐにおすすめされた千葉県鴨川市のメディカルセンターへ向かいます。
しかし入院を決めた当日に、思わぬハプニングが発生。リハビリを受けるはずがただの旅行...? になってしまった2日間をお届けします。
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療法士の先生方によるリハビリと乗馬苑でのリハビリ、高気圧酸素療法と東邦大学の中山先生の診察──十分な治療とリハビリを受けることができていたのですが、私は「ほかにもやれることがあるのでないか」と、日々模索し続けていました。
そんな折、潤さん(高田騎手)の奥様とランチに。当時、潤さんは落馬による怪我でスポーツ選手のリハビリが得意な千葉県鴨川市にある亀田メディカルセンターに入院中でした。
奥様曰く、亀田メディカルセンターはスポーツ選手のリハビリを得意としているだけあり、入院してから日々回復が進んでいるとのこと。自主リハビリにも意欲的に取り組める環境が整っているそうで、潤さんもこれまで以上に効果的にリハビリを進め、復帰に向けて日々努力をされているとのことでした。
この話を聞いて、私は「これだ!」と思い、さっそく騎手クラブの栗田さんに連絡。私の希望として、今現在、滋賀で受けているリハビリと同じか、またはそれ以上の回数のリハビリを受けたいこと。そして、脳のリハビリを優先したいことを伝え、亀田メディカルセンターにコンタクトを取っていただきました。
数日後、亀田メディカルセンターから「一度来院して医師の診察を受けてほしい」とお返事があり、診察は5月26日の11時からに決まりました。
滋賀から亀田メディカルセンターまでは、東京駅で電車を乗り継いで片道5時間。初めて行く場所でもあるため、私たちは前日入りすることにしました。